キャンピングカー市場の育成や発展を目指す一般社団法人日本RV協会(所在地:東京都町田市、会長:増田 浩一)では、キャンピングカー旅行をするユーザーを対象に、「高速道路と一般道のそれぞれの使用頻度」および「それぞれの利用状況」などについて調査しました。
その結果、高速道路と一般道では、利用頻度が高いのは高速道路。その目的は移動時間の短縮ですが、最近進化を遂げているSA・PAの新しい施設やコンテンツも利用率アップに影響しているようです。
また一般道を好む人は、道の駅を利用することを楽しみとしており、両者とも「RVパーク」のようなキャンピングカー専用の宿泊施設のさらなる増加を希望していることが分かりました。
日本RV協会URL: http://www.jrva.com/
この調査は、2016年5月18日から6月17日にかけて当協会のホームページ閲覧者約200人に、キャンピングカー旅行時における高速道路と一般道の利用状況について尋ねたものです。
まず、1泊以上の旅行で、高速道路と一般道の使用頻度を聞いたところ、「一般道より、高速道路の方が多い」と答えた人が45.2%。それに対し、「高速道路より、一般道の方が多い」という人は、19.2%でした。また、「目的地や日程によって異なるので、どちらともいえない」という人は35.6%でした。(図表1)
「高速道路を利用する方が多い」と答えた方に、その理由を尋ねたところ、一番多かったのは、「移動時間が短縮できる」というもので、その回答率は65.8%でした。次点には、「サービスエリアやパーキングエリアの位置が計算されているので、休憩を取るのが楽」(27.9%)という回答があがりました。(図表2)
一方、「一般道を利用する方が多い」と答えた方にその理由を聞いたところ、最も多い回答は、「道の駅に立ち寄れるほか、コンビニ等が多く、不自由はしていないため」(37.7%)というものでした。それ以外の回答としては、「立ち寄り先を自由に変更できるため」(22.6%)、「高速道路は料金がかかるので、倹約するため」(20.8%)という回答がほぼ同率で並びました。「定年退職を迎えるなど時間に余裕があり、旅行スケジュールがゆったり取れるようになったため」(9.4%)という回答が4番目にあがってきたことから、一般道の旅を愛好するユーザーは、旅の時間に制約のないシニア層が比較的多いように推測されます。(図表3)
高速道路を利用されるユーザーが注目していることの一つに、近年めざましい進化を遂げているSA・PAの充実ぶりがあげられます。ユーザーの印象に残った施設内容の変化で、一番多くあがったものは、「以前に比べ、食事メニューや有名な店舗の進出が増えるなど、食堂・レストランのサービスが向上した」(31.3%)というものでした。その次に印象に残ったものは、「コンビニを備えたサービスエリアやパーキングエリアが増えてきて、買物が便利になった」(30.8%)。3番目は、「ドッグランやペットの水飲み場・排泄物処理場など、ペット関係のサービス設備のあるところが増えた」(23.6%)というものでした。(図表4)
一方、一般道の方も、キャンピングカーユーザーにとって快適な旅行を楽しめるインフラ整備が進んでいるように受け取られたようです。一般道の最近の変化で一番印象に残ったものは、「「道の駅」が全国に整備されてきたので、休憩が取りやすくなった」というもので80.4%の回答率を示しました。次点には、「幹線道路沿いなどに「日帰り温泉」施設が増えてきたので、温泉めぐりが楽になった」(10.7%)という回答があがり、3番目は「最近は都市部に入ると、どこでもコンビニが目に入るようになったので、買物やトイレが便利になった」(7.1%)という回答が入りました。(図表5)
高速道路や一般道で、今後検討してほしいサービスとして、どのようなものを希望するかという設問を設けたところ、一番手にあがったものは、「「RVパーク」のようなキャンピングカーが安心して泊まれる休憩施設」というもので、その回答率は48.7%にのぼりました。次に多かったのは、「「温泉」を楽しめるサービスエリアや道の駅を増やしてほしい」(33.0%)というものでした。以下、「サービスエリアや道の駅が、旅の途中の休憩地となるだけでなく、そこが最終目的地になるような観光名所や「テーマパーク的な施設」を増やしてほしい」(8.4%)。「サービスエリアや道の駅で、「特産品」や「ご当地グルメ」の集まるようなイベントを増やしてほしい」(7.3%)と続きました。(図表6)
今回の調査からは、急速に変貌を遂げつつある日本の高速道路と一般道の変化の様子が明瞭に浮かび上がりました。高速道路においては、新しい路線の建設と並行して、SA・PAのリニューアルが相次ぎ、そのエリア一帯が旅行者を立ち寄らせるような、様々なサービスや楽しいコンテンツを提供するようになりました。また、一般道においても、「道の駅」を利用者に使いやすいようにするリニューアルが続き、それぞれの地方的特色を生かしたサービスや各種のイベント・催し物が企画されるようになりました。これらの変化は、みなキャンピングカー旅行を充実させるための重要な要因になっています。
高速のSA・PAや道の駅などで、これからも地元の特色を生かしたグルメ企画や土産物が増えていけば、車内に椅子・テーブル、ベッドなどの休憩設備、冷蔵庫、調理機能を内包したキャンピングカーユーザーにはますます喜ばれることでしょう。
今までは、観光地と観光地を結ぶ「点」から「点」への旅が主流でしたが、今回の調査で、観光地の「点」だけではなく、「点」と「点」を結ぶ「線」にも旅行の楽しみや興味を引くものが含まれていることが分かりました。旅の時間をたっぷり取れるシニアのキャンピングカーユーザーにとって、かなり歓迎される環境整備になったことでしょう。
■調査概要
調査地域:全国
調査対象:日本RV協会ホームページ閲覧者
調査手法:Webアンケート
調査時期:2016年5月18日~2016年6月17日
千葉県の房総半島最南端に位置する道の駅「白浜野島崎」内にあるRVパークです。明治2年(1869年)に完成した日本で作られた最も古い洋式灯台のひとつである野島埼灯台があり、夏は近隣のビーチで海水浴を楽しむ事が出来ます。
オープン: 2016年7月13日(水)
利用料金: 1泊 1,500円/1台(トレーラー含む)
所在地 : 千葉県南房総市白浜町滝口9240番地
電話 : 0470-38-5519
URL : http://www.kurumatabi.com/park/rvpark/661.html
福島市内の高台にある日帰り温泉施設です。高原の清々しい空気が漂い、駐車場と源泉かけ流しの露天風呂からは福島市内を一望できます。そして夜はしばしば時間を忘れるすばらしい夜景が堪能できます。
オープン: 2016年7月23日(土)
利用料金: 1泊 2,000円/1台(トレーラー含む)
所在地 : 福島県福島市佐原字竹ノ森26
電話 : 024-593-1009
URL : http://kurumatabi.com/park/rvpark/663.html
津インターから約15分、津駅から5分のアクセスしやすいところに位置し、周辺には商業施設やコンビニ・銭湯も多数あり、近くの海岸では釣りや潮干狩りも楽しむ事が出来ます。敷地内にはコインランドリーが併設しており、旅先で洗濯をすることもできます。シャワーやダンプ施設、水道も付いておりこちらは施設料金に含まれております。
オープン: 2016年7月27日(水)
利用料金: 1泊 2,000円/1台(トレーラー含む)
所在地 : 三重県津市末広町31
電話 : 059-229-8236
URL : http://www.kurumatabi.com/park/rvpark/664.html
清流道志川の四季を彩る大自然を満喫できる露天風呂があり、お食事をする事も出来ます。道志川では毎年ヤマメやアユの放流を行い多くの釣り人が訪れます(施設内にて入漁券も販売しております)。釣りやキャンプにバーベキューと、ご家族皆様で楽しめます。
オープン: 2016年7月27日(水)
利用料金: 1泊 2,500円/1台
所在地 : 山梨県南都留郡道志村3888
電話 : 0554-20-4500
URL : http://www.kurumatabi.com/park/rvpark/665.html
【一般社団法人 日本RV協会】
人と車と自然が一体となった豊かで潤いのある「くるま旅」を提唱し、キャンピングカーライフを日本に根付いた文化として育成・発展させるために、さまざまな活動を行っています。