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コラム

LED照明の利用で明るいキャンプライフ

 一昔前のキャンピングカーの車内照明器具といえば、国産キャンピングカー草創期のころは白熱灯が一般的で、ほかにはあっても蛍光灯だった。この白熱灯、多くは器具に電球が仕込まれ、乳白色のカバーで覆われていた。電球そのものは電球色の色合いで、温かみのあるオレンジ系の色で、その光を乳白色のカバーで覆うことで、さらに柔らかな光を照らし出していた。その印象のよさから、北米車を中心に独自のトーンとして好評だった。

 しかし欠点もあった。その1つが熱を帯びること。電球なので当然なのだが、照明器具の真下にいるだけで、じんわりと熱を感じた。なので天井などの車内全体の照明ならまだいいが、ベッドサイドの枕元では、読書をしていると顔面が暖かく…。さらに欠点なのが消費電力の多さ。その当時は当たり前だったが、今では効率の悪さを感じてしまう。また、キャンピングカー用は電球自体が特殊形状なものもあり、容易に入手できない場合もあった。その点では、明るく消費電力も少なめの蛍光灯はまだいいのだが、品質や耐久性が悪いものもあった。

 そんなキャンピングカーの照明器具に、画期的ともいえるアイテムとして登場したのがLED照明だった。これはキャンピングカーだけに限らず、日常生活全般にいえるのだが、車内の照明器具として使う場合は、家庭用以上に貢献した。それが消費電力の少なさだ。車内でサブバッテリーだけを電源とする場合、容量が限られるので電力の消費は少ないほどいい。さらに熱量に関しても、ソケット部分は熱を帯びるが、電球自体はそれほどでもなく、白熱灯との差は歴然だ。白く輝きのある明るさは、すべてを鮮明に見せてくれる。

 発売当初は限られていたが、現在はスポット型や埋め込み型、車内だけでなく車外のポーチライトまで。そのため頑なに白熱灯にこだわっていた北米製キャンピングカーも、現在はそのほんとんどがLED照明になっているほど。さらに、これには理由があり、LEDは発売当初の単調な色合いから、淡い昼光色や乳白色まで、実に多くの色合いが再現され、思い通りのイメージが演出できるようになったからだ。

 

 ここまでちょっとお堅い話だったが、今回のお題はLED照明の活用方法。この画期的な照明器具は、今では多種多様な形で世の中を照らし出している。その中から、キャンピングカーや車中泊に利用できそうなアイテムを、私独自の視点からピックアップ。いずれもクルマ初心者でも扱えるように、詳しく解説していこう。ちなみに、私のルーティンの1つに「3か月に一度のアキバ詣で」がある。その目的はアイドルの追っかけでも、メイドさん目的でもなく、イイもの&安いもの探し。秋葉原の裏通りにある、ちょっとディープな店を巡るのだ。完全に趣味で、パソコンやタブレット、各種おもしろ電化製品を見て回る。なので今回紹介する価格はすべてアキバ価格。もっとも今はネット通販でも、ほぼ同額で入手できるので!

 

初級編① 安価な作業灯でも十分に機能!

 LED作業灯はピンからキリまであるが、もっとも手軽なのがハンディタイプの電池式だ。このタイプのいいところは、電源を気にせずに使えること。照明器具のない車中泊仕様のクルマには、まさに最適で3個もあれば夜間の日常生活は支障がないほど。販売価格は年々下がっており、今では2~3年前の半値程度。それも以前は粗悪なLEDで接触不良も多かったが、現在はイイものも増えた。ここでチェックしたいのが明るさだが、パッケージに明るさの単位であるlm(ルーメン)が表記されていれば何となく想像できるが、これがいい加減であるのと、表記されていない商品も多い。私は実際に店頭のテスト品を点灯させて、満足できるものを購入。

手前の2つは単4電池3本で、右の方が明るく使いやすい。つい先日購入したのが奥の縦長タイプで単3電池4本。箱に120lmと表記されていたが、その光量があるか不明だが明るく、かなり優秀。値段も398円なのでコスパも最高! そのほかの2つも500円前後だった ポップアップルーフを上げて、右の2個は直接、左に置いた縦長タイプは間接的にルーフを照射。十分でしょう!? テーブルに1個、ほかはボディ側面に内臓のマグネットを使いピタッと。ちょっと暗いかもしれないが、何とかなる明るさだ

 

初級編② USBテープLED+モバイルバッテリー

 キャンピングカーのサイドオーニングに取り付けるLEDテープはこの後に紹介するが、電源の確保が必要となるので、それなりに面倒である。そこでもっと簡単にできないかと探して見つけたのがUSB式テープLEDだった。この商品、その名の通りUSBを電源とする。それはテープ状の本体にUSBのオスが備わっており、メス側にサクッと差すだけで点灯する。電源は、何もパソコンのUSB端子だけでなく、モバイルバッテリーやスマホなどの各種充電器からでも大丈夫。とっても便利なのだが、USBは5Vの出力なのでテープの長さに限界があり、2mまでとなっている。

LED自体は高照度の5050タイプ。防水仕様なので雨でも問題なし。1mで800円、2mだと1480円で購入 自由な位置でカットできるのもメリット。ただし切られた残り部分はハンダ付けによる配線加工が必要 モバイルバッテリー各種。手前のピンクは5000mAhで800円。右の巨大な白色はバルク品で16200mAhもあるのに1000円! CEマークはもちろんメーカー名もないが、約1年使ってノントラブル。中央の角型白色は6000mAhで980円。奥は2200mAhで500円 100円ショップで購入したマグネットテープは3m入り。これをLEDテープ裏に貼り付ける バンコンのボディ(鉄板部分)であれば自在に取り付け可能。今回ついでにモバイルバッテリー裏にもマグネットを貼った。1mであればこの電源で約2時間点灯 5050タイプの白色なのだが、色温度に若干の違いがあり紫がかっている。照度に関しても、1本では寂しいので2本使った

 

中級編 LEDテープ+サブバッテリー

 LEDテープの電源はDC12Vなので、車両のバッテリーを電源にできる。それがメインだとちょっと心配になるので、サブバッテリーからの配線であれば問題なし。その接続はとっても簡単でプラスとマイナス線をつなぐだけ。電流量も少ないので太い線は不要。途中にスイッチを仕込んだり、接続をシガーソケット式にするのもイイ。

LEDテープは5050タイプで長さは2m、値段は3200円。今回はコード付きのシガーソケットで抜き差しによる操作にした。コードは0.5sqで5m、1巻200円。右奥にあるのは電池式の電源ボックスで280円。8本も必要なのと、充電池には未対応 配線方法はハンダ付けではなく、コードの皮をむいてネジネジしてつなぎ、熱収縮チューブで固定。この方法ならとっても簡単なのだ サイドオーニングの張り出し前方部分に装着。その光量は、今回のアイテムでは最大。テント地部分に反射して全体が明るくなる とてもLEDテープだけとは思えないほどの明るさ。これだけでオーニング下の照明はすべて足りてしまうほど

 

番外編 本格的な投光器もアリ!?

 あらゆる現場での作業や夜間照明器具に使われる投光器。昔は高出力の電球が一般的だったが、今ではLED照明器具が主流になっている。その中でも私が愛用しているのが充電式のポータブルタイプ。充電さえしておけば、電源が確保できなくても使えるのがメリット。その使用目的はあくまでも夜間の作業用だが、キャンプサイトでも十分役立つし、非常灯としても利用できるので、常時車載アイテムの1つ。

160Wの充電式ポータブルLED投光器。約1年前に6980円でネットにて購入。ホントかは不明だが、19600lmの光量。確かに明るく、周辺作業では不便を感じたことはない。光量は2段切り替えが可能 充電は家庭用電源のほかにDC12Vにも対応しているのがメリット。完全防水加工仕様。満充電にした状態で3か月ほど放置していたが問題なく点灯 通常点灯以外に青と赤のフラッシュライトも装備。夜間の非常灯にもなる 撮影機材のライトスタンドに引っ掛けての照射。本体を凝視するとかなり眩しいが、広角拡散仕様なので広がりがあり、広範囲を明るく照らし出す

 

 LED照明器具の活用のキーワードは「手軽さ」と思う。その意味では電池式がもっとも便利であり、しかも最新の製品では充電式も増えてきた。このところ注目されている災害対策品としてかなり役立つのも高評価。同様にUSB式も手軽で、モバイルバッテリーが利用できるのが大きい。LEDテープはDC12Vの電源の確保が必要だが、配線が簡単なことと電力や電流量などを深く考えなくても、それほど問題とならないのがメリット。また、最近はモバイルバッテリーからDC12Vを取り出す昇圧アダプターもある。これを使えばサブバッテリーも不要となるが、LEDテープの出力とバッテリーからの電圧には注意が必要だ。

山口則夫

月刊オートキャンパーをメインに活動しているフリーの編集者。趣味はサッカー観戦でFC東京の熱烈サポーター。地元の小学校サッカーチームの代表。JFAサッカーD級コーチ、4級審判所有。愛車のボンゴフレンディ自作キャンピング仕様は、現在17年が経過し走行距離は19万kmを突破! 最近エンジンを載換したが、その費用55万円!

http://komae1fc.jimdo.com/

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