1. トップ
  2. コラム一覧
  3. 岩田一成2018年06月01日付けコラム
コラム

“キャンピングカーの聖地”北海道の魅力とは!?

北海道は、よく「キャンピングカーの聖地」と表現されます。筆者の周囲でも、年々キャンピングカーで北海道を旅する人が増えていますし、「定年したら北海道を長期で旅するのが夢」というのもキャンピングカーオーナーからよく聞く話です。

かくいう筆者も、北海道の魅力にとりつかれた1人。あまりにも北海道愛が強すぎて、移住を真剣に考えたこともあるほどです。12年間欠かさず家族とキャンピングカーで北海道の長期旅を続け、これまで北海道を旅した累積は200泊オーバー! 

なぜ北海道がそこまでキャンピングカー乗りを引き付けるのか。今回のコラムでは、その魅力についてお話しようと思います。

クルマと一緒に船で海を渡るという「非日常感」

四国や九州は本州から自走できますが、北海道と本州は道路がつながっていないためクルマで走って北海道に行くことはできません。そのため、キャンピングカーで北海道に行くには、フェリーの乗船が必須。この「クルマと一緒に船で海を渡る」という非日常感が、北海道キャンピングカー旅の醍醐味のひとつでもあります。

往路では、北海道に向かって海を渡るフェリーの中でスケジュールや訪問先を確認しながら、これから始まる旅へのワクワク感や期待を高め、復路では、夢のような北海道の旅の余韻を味わいながら、現実世界へとゆっくり戻っていく。これこそが、スピード重視の飛行機の旅では決して味わえない、船旅ならではの贅沢な時間です。

船内には、レストランや大浴場、シアタールーム、カラオケボックスなどの設備が完備され、高級ホテル顔負けのスイートルームもあります。本州から海を渡って北海道に到着するまでの間、北海道キャンピングカー旅ならではの優雅な船旅を思いっきり楽しみましょう。

走る場所、止める場所にストレスのない交通環境

北海道は、とにかく広大! 「道北方面に向かう際にカーナビに目的地をセットしたら、『100km先を右折です』と案内された」という嘘のようなエピソードもあるほどで、初めてキャンピングカーで北の大地を訪れた人は、そのスケールの大きさに驚かされるはずです。

道路も広く、都市部を離れれば交通量もごくわずか。完全なクルマ社会のため、どのお店や観光スポットにも広い駐車場が確保されていて、大型のキャンピングカーでも「走る場所」「止める場所」を心配することなく、ノーストレスで快適なドライブを楽しめます

それが、北海道が「キャンピングカーの聖地」と言われる大きな理由のひとつでしょう。

北海道には爽快なドライブルートが数多くありますが、中でもお勧めなのは左手に日本海を眺めながら日本最北の町・稚内まで果てしなく続く「オロロンライン」です。このルートのハイライトは、空と大地以外何もないサロベツ原野付近。左手に利尻富士、右手に巨大な風車群を眺めながら、まっすぐに続く広い道をのんびりドライブしていると、忘れかけていた「クルマ本来の楽しさや喜び」を再認識することができます。

北海道でしか味わえない絶品ご当地グルメ

四方を海に囲まれた北海道は、まさに海鮮天国です。獲りたての新鮮な魚介を味わえるのが、北海道の大きな魅力。函館のイカ、積丹のウニ、厚岸のカキなど、道内を移動しながらその土地の名物を味わうのも、北海道キャンピングカー旅の楽しみです。

筆者が味わった海鮮でとくに心に残っているのは、稚内「樺太食堂」の海鮮丼と、礼文島「あとい食堂」のうに丼。ライダーやチャリダーに人気の「樺太食堂」では、「これぞ北海道!」と叫びたくなるようなボリューム満点の海鮮丼。「あとい食堂」では、窓から野生のアザラシの姿を眺めながら、ムラサキウニとバフンウニを食べ比べできる贅沢なうに丼を味わいました。とくに、「あとい食堂」のうに丼は、「人生で一番美味しかった海鮮」として今でも心に残っています。機会があれば、ぜひお試しを!

海鮮以外にも、ジンギスカン、ラーメン、新鮮な牛乳や卵、バターをたっぷり使ったスイーツなど、北海道の名物グルメはたくさんあります。

帯広エリアでは自慢のたれを絡めた「豚丼」、釧路エリアではスパゲティミートソースにトンカツをのせたボリューム満点の「スパカツ」、根室エリアではバターライスの上にトンカツをのせてデミグラスソースをかけた「エスカロップ」、函館エリアではご当地バーガーショップ「ラッキーピエロ」や「ハセガワストアの焼き鳥弁当」。そうした北海道のご当地グルメを巡りながら旅をするのもお勧めです。

日本離れしたスケールの大きな絶景

四国と九州を足しても及ばないほど広大な面積を持ち、豊かな自然に恵まれた北海道には、ほかのどの場所とも違う日本離れした雄大な景色を味わえるスポットが数多く存在します。

はるか彼方に地平線を望む広大な大地、視界いっぱいに広がる大海原、どこまでも続くまっすぐな道、美しく雄大な田園風景、一面の緑の中で牛や羊が草を食む風景……。どこに行っても、北海道でしか味わえないスケールの大きな絶景と出会うことができます。

北海道ならではの大自然を味わいたいなら、道北エリアと道東エリアがとくにお勧めです。道北は雄大なサロベツ原野や日本最北端の宗谷岬、道東は世界遺産の知床半島や釧路湿原など、数えきれないほどの絶景スポットが点在しています。自然の濃い道北や道東では、道を走っているだけでも、北海道らしいスケールの大きさを肌で感じられるでしょう。

雄大な自然を満喫できる開放的なキャンプフィールド

大自然に恵まれた北海道は、「キャンプ天国」でもあります。湖畔、林間、草原、牧場などさまざまな環境から好みに合うフィールドを選ぶことができて、しかもどのキャンプ場のロケーションも最高! 「北海道のキャンプ場を一度味わってしまうと、ほかではキャンプできなくなる」ほど、素晴らしい自然環境の中で最高のキャンプを楽しめます。

公営のキャンプ場が多く、料金が格安なのも、北海道のキャンプ場の特徴です。オートキャンプ場の料金は1泊5000~6000円が一般的ですが、北海道なら電源付きで2000円程度のキャンプ場はザラ。数100円で利用できるキャンプ場や、無料でオートキャンプができるキャンプ場も数多く存在しています。

料金が安く、ロケーション抜群で、夏でも涼しく、トップシーズン以外は比較的すいているので予約なしでもOK。ここまで理想の条件がそろっているのに、わざわざアスファルトの駐車場で寝るなんてもったいない。北海道を訪れたら、ぜひキャンプ場を利用して最高のロケーションの中で贅沢な時間を過ごしましょう。

岩田一成

キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。日本大学芸術学部卒業後、出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック制作に携わる。キャンピングカーで家族と800泊以上の旅をした経験を生かし、雑誌やWEBでキャンピングカーのコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌のスーパーバイザーを務めるほか、講演会やテレビ・ラジオ番組の出演など、幅広い分野で活躍する。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』(マガジン大地)

http://www.iwata-kazunari.com/

関連コラム

キャンピングカーで回った近畿のおすすめ道の駅〈観光地〉

浅井佑一

2018年08月10日公開 (2018年08月02日更新)

キャンピングカーは壊れやすいのか

わたなべたつお

2018年07月27日公開 (2015年09月17日更新)

母とのたった1回のキャンピングカー旅行

町田厚成

2018年07月13日公開 (2018年03月11日更新)

ご当地でなくては味わえない、「生食」という鮮度へのこだわり。

しう@SOTO

2018年06月21日公開 (2017年07月03日更新)

旅先で
Let's go SHOPPING!

山口則夫

2018年06月15日公開 (2018年06月09日更新)