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コラム

走行性能と燃費を検証してクルマ選び

 もう10年以上前の話になるが、仕事でクラスCを借りて乗り出した。そのクルマはアメリカンモデルの王道ともいえる25フィート超の全長。咆哮とも思える重厚なエンジン音は、ちょっとアクセルを踏み込むだけで絶大なトルクが感じられた。

 

 国産車にはない感動と驚きを存分に味わってから返却となり、ガソリンスタンドで給油をする。「レギュラー満タンで」と。入れている間にトイレ&飲み物を買い戻ると、100ℓを超えているがまだ給油中。150、160、170…、ここで店員が「まだ入りますか?」と。そりゃ不安になる。下から漏れ出しているのでは、と疑いたくもなくなる。結局、230ℓほど入って満タン完了。約3万円の支払いは、経費だからいいものの、個人で払う金額としては…。

 

 

 北米製キャンピングカー=燃費は…、であって、乗るにはお金が掛かるもの。その認識は昔も今も変わらない。しかし、そこには明確な理由がある。その1つが国産車や欧州車にはないパワフルな走り。絶大なエンジンパワーとトルクで、重たい車体を物ともせずグイグイと走る。それだけでも価値がある。さらに、北米車ならではの車両サイズ。日本では全幅が2500㎜以下でないと登録できないのだが、そのギリギリまでの車幅なので、車内空間のゆとりは他のモデルとは体感できないほど。また北米車には、スライドアウト機構を備えたモデルが多い。停車時に拡大できる空間は、まさに自宅感覚でくつろげるのだ。

 

 燃費=居住性と走りのよさで納得できるのだ。しかし車両価格ウンヌンよりも、走らせるにはお金が掛かる。だがユーザーによっては、年間の稼働数が少ないのでよしとする人もある。単にお金が掛かるだけで考えるのではなく、先々まで見越して購入したい。

 

 

 次に国産キャンピングカーを例に燃費を考える。まずはエンジンに関してだが、ガソリンよりもディーゼル、それよりもハイブリッドの方が低燃費となるがキャンピングカーでは非現実的。ついでにEVとか燃料電池車もあるが、こちらもキャンピングカーに使えるようなベース車はごくわずか。やはりガソリンかディーゼルとなる。

 

 

 ではこの2タイプだが、燃費を考えるとディーゼルの方が2割ほどいい。もちろん車種より差はあるが、今回はこの割合で計算。次に燃料代だが、最近の平均価格では軽油の方が25円ほど安い。ガソリンの価格が135円だとして、8㎞/ℓ走るガソリン車は、1㎞走るのに約16.8円となる。これを前述の割合でディーゼル車の計算をすると、1㎞走るのに約11.9円となり、ガソリン車よりも約5円安く走れる。100㎞も走れば500円も安いのだ!

 

 ここでガソリンとディーゼルのエンジン、カムロードを例に走行性能を、私なりの考えで比較する。ガソリンの場合、都市部では普通に流れに乗って走れるが、アクセルを踏み込まないとスムーズとはいかない。高速走行もそつなくこなせるのでよしとしたいが、個人的にはトルク感は不満とも思える。対するディーゼル車は、低速域からトルクがあるので、大きくアクセルを踏み込む必要はない。高速走行も巡航からの加速や延びに不満はない。ただし、ディーゼル車の宿命なのが、エンジン音の大きさだ。助手席の人との会話はできるが、声はちょっと大きめ。特に高速走行時は気になる。

 

 エンジン音はマイナス面だが、走行性能ではディーゼル車の方が圧倒的にイイ! しかし、それぞれの車両価格を比較すと、車種にもよるが約50万円もディーゼル車の方が高い。この金額を前述のkmあたりの価格で割ると、10万㎞走ってやっと50万円分となる。走行10万km以上!でないとプラスにならない…。もちろん金額だけではなく、走行性能のよさを加味すると、10万㎞も走らなくても十分に元が取れるともいえる。どのぐらいの距離を走るのか、その間に何を求めるのか、快適性なのか我慢なのか…、購入時に考える必要があるのだ。

 

 

 最後に欧州車について。市場はほぼディーゼルエンジンなので、選択の余地がないのが現状だ。その性能は、エンジン音はそれなりだが、パワーとトルクは問題なくグイグイと走れる。ギヤ比も高いので、高速走行もお手の物。20年以上前の欧州車は、原因不明のトラブルがあり、私も突然ギヤが入らなくなった経験があった。このときはATシフトのリンク破損。国産車ではあり得ない故障だったが、近年はトラブルはほとんどないし、各社のメンテナンス体制も整っている。

 

 まとめると、輸入車に関してはガソリンかディーゼルが、ほとんど選べないのが現状。そのため、それぞのよさや特性を理解する必要がある。逆に国産車は、ベース車にもよるがいずれかが選べるのがメリット。10年間とか、10万㎞などなど、どれぐらい所有するかを考える。さらに、買い替え時の下取りや手放す際の買取など、リセールバリューも考慮する必要があるが、これについてはまたの機会に話したい。

山口則夫

月刊オートキャンパーをメインに活動しているフリーの編集者。趣味はサッカーでFC東京の熱烈サポーター。地元の小学校サッカーチームの代表。JFAサッカーD級コーチ、4級審判所有。愛車のボンゴフレンディ自作キャンピング仕様は、現在17年が経過し走行距離は20万km超! バイクも数台所有しており、日常乗っているのは超マニアックなPS250

http://komae1fc.jimdo.com/

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