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コラム

コロナ禍でのキャンピングカー生活で気づかされたこと

なかなか収まらないコロナ禍、自粛期間中に断捨離を決行しているという話をよく耳にします。
キャンピングカーで生活している筆者も、やっぱりやりました! お掃除&お片づけ。
記事を執筆する際に車内写真が必要になることがあるのですが、生活感がありすぎて撮る前に大掃除しないといけない有り様だったので、いい機会です(笑)。

[収納棚の前後左右にある無駄な?凹み]
 
気温も湿度も高い熊本の夏、車内も湿気でカビが発生しやすいので、拭き掃除をして乾燥剤を収納棚やバンクベッド、シャワールームなどにも忍ばせました。
拭き掃除をしながら、あちこちにある凹みにイライラ(苦笑)。
オシャレ仕様なのか、強度を増すためなのか不明ですが、お掃除する側からすると… フラットな方がいいのに…。

デッドスペース化している収納場所もあるので、時間と気力がある時にボチボチ1ヶ所ずつ片付けていこうと思っています。

だだっ広い空き地の駐車場にて、毎日ひとりキャンプ状態
 

[側溝と側溝の間が借りているスペースです]

 
今年の6月から借りている駐車場は、空き地です。隣の敷地は草ボーボーだったのですが、ちょうど借りた後に綺麗に整地されまして、ご覧のように砂利が敷き詰められ広々とした空間ができあがりました。

その先は、ちょっとした森です。逆側は建設工業さんの車庫。これがあるお陰で、背の高いキャンピングカーでも沿道からまったく見えません。
朝から晩まで野鳥やセミたちの歌声に囲まれ、深夜には聞いたことがないような動物の鳴き声が響くという、田舎ならではの贅沢な駐車場です。

旅に出られないストレスで気が滅入ったりもしましたが、これはこれで面白い生活になったなと気を持ち直しました。
オーナーさんがまたとても人が好くて、電源も繋がせてもらえて、建設工業さんが屋外に設置している簡易トイレも使っていいとのことで、もはやプライベートRVパーク状態なのです。これで不平不満を言ってはバチがあたります。

周りに誰もいないのでオーニングを広げてもOKだし、オーナーさんも「自由に使っていいよ」と言ってくれているので、流行りの「ひとりキャンプ」もできちゃう!
でも実はキャンプ道具をほとんど持っていないのです。キャンピングカーの設備で事足りるので、オフ会に参加したとき用に椅子とテーブルを持っている程度。バーナーもバーベキューグリルも焚き火台もランタンも持ってません。
せっかく車内を片付けて断捨離しようというのに、キャンプ道具を買い足すのか? 悩むところです…。

3密を避け、近場でマイクロツーリズム
 

[ポツンと一人旅 in 北海道(過去の写真です)]

 
地元にステイするのは、2016年の熊本地震以来で4年ぶり。地元と言っても生まれ育った土地ではないし一年のうち3分の2はキャンピングカーで放浪の旅をしているので、まだまだ知らない場所がたくさんあります。
折しもコロナ禍で「家キャン」「庭キャン」ブームがおこり、そこから足を延ばして「ローカルキャンプ」、自宅から1〜2時間圏内での旅行を指す「マイクロツーリズム」を推し薦める観光業者が増えています。
県をまたいでの移動が緩和されたとはいえ、遠出をするのは気が退けます。そこで地元や近場で楽しもう、という気風が高まっているのでしょう。筆者も、これを機に近場を網羅しよう! と、あてのないドライブに出かけたりしています。
地元の方々は口々に「何もないよ」と言いますが(これはどこも同じでしょうね)、わたしが各地で感じたように、他所から来た人にとっては違った印象を持たれるでしょう。
「灯台もと暗し」。再発見が、きっとあると思います。

規制緩和にともない、コロナ禍における車中泊旅の注意点をレクチャーする記事も目にするようになりました。キャンピングカーなら家ごと動いているようなものなので、食事も就寝も車内で完結させられるとあって需要が高まっているようです。
気をつけることは、まず不特定多数が集まりそうな場所・施設を避け、車外に出る必要を最小限にすること。トイレも、混んでいる場合はキャンピングカーで済ませる。
調理をするなら食材は地元で買っておく。もしご当地グルメを堪能したい場合は、ドライブスルーやテイクアウトを利用する。
日帰り温泉は予約制や人数制限を設けて対策しているところもありますので、事前リサーチが重要です。家族風呂があれば利用したいですね。
コロナ禍とは関係ありませんが、筆者も贅沢に一人で家族風呂を利用したことがあります。誰気兼ねなく悠々と寛げるので、とてもリラックスできました。

乗用車での車中泊旅を経験したからこそ実感するのが、キャンピングカーの快適さです。
運転席の目線が高く疲れにくいことや、居住空間の広さ、眠くなったらすぐ横になれますし、トイレがあるという安心感も大きく、気持ちに余裕ができます。

当然ながら、キャンピングカーなら何でもOKというわけではありません。
きちんとマナーを守って、自分も他人も心地よくいられるように気を配ることを忘れずにいたいものです。

いつでも心のありようが大事
 

[雨降って地固まる。虹も出る。]

 
最近、若者の間で「エモい」という言葉が流行っていますね。
感情的、情緒的なさまを意味する英語「Emotional(エモーショナル)」を由来とした、「感情が高まる、動かされる状態」、「感情に強く訴えかける心の動き」などを意味するそうです。

感受性豊かな若者ならではでしょうか。年齢を重ねると経験値が増えるぶん、感情が高まることは少なくなっている気がします。そこで、経験したことがない物事と出会う「旅」というものに憧憬の念を抱くのかも知れません。
キャンピングカーで旅生活をするようになったお陰で、そういった思いに気づかされることがたくさんありました。
見慣れているはずの野の草花、あかい夕陽、見知らぬ人と交わす何の変哲もない挨拶でさえ、ふっと特別なもののように受けとめられる感覚は、旅に出られない今、よりいっそう思い起こされます。

先日の深夜、いつもはそんなことしないのに何気なく歯を磨きながら夜空を見上げていたら、スッと星が流れました。田舎とは言え、まさか地元で流れ星を見るとは思わなかったので、感動するよりもむしろ唖然としてしまいました。
思わずネットで「今日 流れ星」と検索してみたら、ペルセウス座流星群でした。偶然の一瞬のお陰で知ることができ、翌日、翌々日(8/12〜13)と深夜に椅子を出して、雲の間に間に見え隠れする星々と流れ星を堪能することができました。

今いるこの場所は望んだものとは違うけれど、きっとやがては特別なものになる。
何事も気の持ちよう。いつでも前向きな思いを大切に、今を満喫しよう。

松本(しう)周己

20年以上前から、主にレンタカー(軽自動車〜ハイエースロングなど)で車中泊旅を楽しんでいたが、ふと「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と思い立ち、独学でウェブデザイナーになり、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場として国内放浪の旅へ。Small Office, Transfer Office = SOTO(そと/わたしが勝手に考えた造語)、いわゆる[移動SOHO]を実践中。一応、女性らしく(?)根は機械オンチなため、日進月歩の日々。 BLOG>http://soto.sblo.jp/

http://soto.sakura.ne.jp/

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