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コラム

キャンピングカー乗りの憧れの地、北海道でキャンプ旅

これまでにバンコン、キャブコンを乗り継いで、家族と共に日本中を旅してきました。​

なかでも、北海道のキャンプ場をめぐりながら長期で旅をする「北海道キャンプ旅」は、激務の合間を縫って10年間にわたり欠かさず続けてきた、大切なライフワークです。

北海道だけでこれまで200泊以上の旅を経験してきたこともあって、我が家にとって北海道は"第二の故郷”ともいえる大切な場所となっています。そこで、第1回目の本コラムでは、初めてキャンピングカーで北海道を旅した時のことを書き綴ってみようと思います。

当時乗っていたポップアップルーフのバンコンで北海道に初上陸を果たした時、長女は5歳、長男はまだ0歳でした。

これ以前にも、ミニバンにテントを積んで2週間ほど北海道のキャンプ場をめぐりながら旅をしたことはありましたが、キャンピングカーで長期の旅をしたのはこの時が初めて。

1歳にも満たない乳児を連れて北海道で18日間に及ぶ旅ができたのは、キャンピングカーならではのメリットがあればこそでした。

具体的に、そのメリットとはどんなものだったのでしょうか!?

まず、乳幼児を連れての長期旅では、家族の安全を第一に考える必要があります。

その点、テントと違ってクルマのボディという強靭な外板に守られているキャンピングカーなら、安心して車内でくつろいだり、就寝することができます。万が一、旅の最中で子供が体調を崩すなどのトラブルがあっても、「寝床=クルマ」のキャンピングカーならすぐに移動できるので安心です。

そして、乳児連れのキャンプでどうしても気になるのが夜泣きです。幸い長男はほとんど夜泣きをしない子でしたが、もしキャンプをしている最中に夜泣きをしたら周囲のキャンパーに多大な迷惑をかけてしまいます。その点でも布一枚のテントと違って、遮音性の高いキャンピングカーでは安心感が違います。

小さな子供がいると四六時中屋外生活というわけにはいかず、いつでも逃げ込める屋内スペースも必要になります。キャンピングカーの広々とした車内空間は、キャンプ場で言うとバンガローやコテージのようなもの。テント代わりの就寝スペースとしてはもちろん、外遊びに飽きたら車内でDVDを観ることもできるし、食事やくつろぎタイム、着替え、悪天候時の避難場所、体調不良時の休息場所としてなど、さまざまなシチュエーションで便利に活用できます。

子供がいると写真やビデオを撮る機会が増えますが、車内のAC100Vコンセントでバッテリーを充電できるので問題ありません。ほかにも、電子レンジでミルクを温めたり、ベッドでオムツ交換をしたり、冷え込みの厳しい夜間~早朝にかけてFFヒーターを使用したり……。旅の間は、キャンピングカーの装備に随分助けられました。

キャンピングカーがなければ、この旅は成り立たなかったし、そもそもキャンピングカーがなければ、「乳幼児連れで18日間のキャンプ旅をしよう」なんて考えもしなかったでしょう。

キャンピングカーで行く初めての北海道、しかも0歳の長男のキャンプ旅デビュー。

これまでに経験した200泊以上の北海道キャンプ旅の中でも、やはりもっとも記憶に残っているのは、この時の旅です。

まだハイハイしかできない0歳児連れということで、キャンプ場ではタープの下にブルーシートを敷いたお座敷スタイルで過ごしました。炊事をするときは登山用のベビーキャリーで息子を背負い、キャンプ場の芝や牧草の上では息子の両腕に汚れ防止用の靴下をかぶせて常に"放牧”状態。

上の写真は、中富良野の「星に手のとどく丘キャンプ場」での一コマです。このキャンプ場は朝になると放牧された羊がサイトに遊びに来ます。そこで、羊と一緒になってハイハイする我が息子を見て、「初めて見る光景ですね!」とキャンプ場のオーナーが驚いていたのも、忘れられない思い出です。

ちなみに、このキャンプ場は我が家が10年間欠かさず通い続け、1週間の連泊をしたこともあるほど、大好きなフィールドです。

  

幼い子供連れの旅なので、毎日の移動距離を抑えてキャンプ場は基本2泊以上の連泊で、のんびりとした時間を過ごしました。室蘭から富良野~稚内~美深~丸瀬布~網走~知床~釧路~小樽~苫小牧を18日間かけて回り、走行距離は4000kmオーバー。

富良野のキャンプ場で絶品ジンギスカンを味わったり、子供たちと一緒に北海道最高峰の大雪山旭岳に登頂したり、日本最北端の宗谷岬で車中泊をして「今この瞬間、我が家は日本の一番北で寝ている家族だ!」と興奮してみたり、知床で野生のシカを眺めながらキャンプをしたり、釧路湿原で雄大な景色に圧倒されたり……。

同じように旅をしているチャリダーやライダー、キャンピングカーユーザー、そして地元の方々との交流を繰り返しながら、家族と共に至福の旅を満喫しました。

その後、子供の成長と共にあれだけ「広い」と思っていたバンコンの室内空間を「狭い」と感じるようになり、バンコンからキャブコンに乗り換えましたが、クルマは変わっても毎年夏には変わらず家族全員で北海道を旅しています。

キャンピングカーで初めて北海道に渡った時にまだ0歳だった長男は8歳になり、当時5歳だった長女は中学生になりました。

テントキャンプ時代から数えて10年も続いてきた北海道キャンプ旅。それが実現できたのも、キャンピングカーの機動性と快適性が我が家の旅をサポートしてくれたからこそ。

外遊び大好き、キャンプ大好き、北海道大好きな我が家にとって、キャンピングカーは最高・最強の"レジャーツール”なのです。

 

岩田一成

キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。日本大学芸術学部卒業後、出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック制作に携わる。キャンピングカーで家族と800泊以上の旅をした経験を生かし、雑誌やWEBでキャンピングカーのコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌のスーパーバイザーを務めるほか、講演会やテレビ・ラジオ番組の出演など、幅広い分野で活躍する。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』(マガジン大地)

http://www.iwata-kazunari.com/

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