平成にできた道の駅を車中泊しながら平成中に回る。その④
道の駅の制度がスタートした1993年(平成5年)から、2019年(平成31年)4月30日までにオープンした道の駅は、全部で1154カ所。その平成にできた道の駅を平成のあいだに回ろうということで、キャンピングカーで車中泊しながら道の駅巡りをしました。旅をした中からグルメやエンタメなど魅力的な道の駅を紹介していく第4弾となるレポートです。
※新型コロナウイルスの影響で、臨時休業する道の駅や、休業するテナントなどが増えています。新型コロナウイルスが沈静化したときには、また旅に出かけ、道の駅で楽しむことができるようになることを願っています。
日本初の高速産業道路「銀の馬車道」のすぐそば
道の駅■銀の馬車道・神河
https://www.michi-no-eki.jp/stations/view/14162
兵庫県神崎郡神河町吉冨88-10
「銀の馬車道」の正式名称は生野鉱山寮馬車道。生野鉱山と飾磨津までの輸送経路として作られた馬車専用道路で、1867年(明治9年)に完成しました。全長約49㎞のうち約10㎞が道の駅のある神河町を通っていて、道の駅のすぐそばにも残っています。
マカダム式舗装と呼ばれる道で、馬車を走らせるために基礎を作って、早く走れるようにと工夫された当時の最先端の土木技術で作られた道です。道の駅から現地まで歩いて行くと、道沿いに桜が咲いていて、散策するのに良い雰囲気の場所でした。
山陰名物「ちくわ」は種類が豊富!
道の駅■浜坂の郷
兵庫県美方郡新温泉町栃谷57
道の駅・浜坂の郷は兵庫県にあり、地元の名産品のひとつが但馬牛です。但馬牛は、神戸牛や松阪牛などといったブランド牛のルーツとなる牛。道の駅にはその但馬牛の肉を売るお店がテナントとして入っていて、地元ならではのお買い得価格で販売していました。
また山陰の名産のひとつがちくわだそうで、物産館には種類がいろいろとありました。トビウオを材料に使った「あご竹輪」や生わかめを練り込んだちくわ、スッポンエキス入りなどさまざま。どれを買おうか悩んだあげく、鯛を材料に使ったオーソドックスなちくわを購入。ちくわって気軽に買えて、買い食いするのにぴったりですよね。
遊園地やバーベキュー場、ホテルも併設
道の駅■神戸フルーツ・フラワーパーク大沢
兵庫県神戸市北区大沢町上大沢2150
なにしろ広いスペースの道の駅。西日本最大級という広大な敷地の中に直売所、カフェ、ベーカリー、温泉、遊園地、ホテルなど盛りだくさんの施設があります。夏から秋にかけてはフルーツ収穫体験ができて、広いバーベキュー施設も完備しています。
なかでもおすすめは地産地消をテーマにした「FARM CIRCUS」で、地元農家から毎日届く果物や野菜が買えるショップがあったり、旬の素材を使ったレストランがあったりと、地元の食べ物を味わうことができます。
またホテル内の温泉が立ち寄り湯で利用できます。温泉の特徴は茶褐色のお湯。地下1200mから湧き上がった無色透明のお湯が空気に触れ、お湯に含まれる鉄分が酸化して茶褐色になるそう。すごく温まる温泉でおすすめです。
ブリやベニズワイガニなど魚介類が安い!
道の駅■琴の浦
https://www.michi-no-eki.jp/stations/view/14152
鳥取県東伯郡琴浦町大字別所1030-1
山陰自動車道・琴の浦ICを兼ねている道の駅です。駅内には鮮魚直売センターが入っていて、地元漁場に水揚げされた魚介類が並んでいました。大きなブリが発泡スチロールの箱に詰められ、水槽のなかには松葉ガニ、ボイル済みの紅ズワイガニも山盛りに並んでいました。どれも市場価格で安い!
また、琴浦町の町魚はアゴ(飛び魚)で、あごカツカレーやあごカツカレーバーガーが町のB級グルメ。道の駅のレストランでも、あごカツ丼、あごの串天などがメニューにありました。
ちなみに、私の旅のクルマはミニバンをベースにしたバンコンです。ポップアップルーフ仕様で、ルーフ内では大人2人が就寝できるスペースがあります。よく走るのでクルマ旅におすすめです。