車内で過ごすのにアナログゲームがあると楽しい!?
車内での過ごし方はいろいろ
<写真提供:八重洲出版 月刊オートキャンパー>
みなさんは普段、キャンピングカーの車内でどういうふうに過ごしていますか? 就寝や食事のとき以外にも、くつろいでいるときや雨で外に出たくないときなど車内での時間を楽しく、有意義に過ごしたいもの。最近では車内エンタメが充実しており、キャンピングカーオーナーの取材をしているとさまざまな発見があります。
<大画面で映画や動画を満喫!>
聞いてみると、1番がテレビで次いで読書と答えてくれる人がほとんど。読書は小説だけではなく旅のガイド本なども含みます。また、最近ではタブレットやスマホを利用してネットや動画を見て過ごす人も増えてきました。モバイルWi-Fiをはじめ、昨年登場したカロッツェリアのサイバーナビは「docomo in Car Connect」に対応した「ネットワークスティック」によりオンライン機能を搭載(通信費は有料)しています。これらがあればキャンピングカーを移動Wi-Fiスポットとして活用でき、タブレットやスマホでインターネットをしたり、YouTubeなどの動画、通信対応ゲームなんかも楽しめます。さらに、キャンピングカーのほうでもDVDプレイヤーやポータブルプロジェクターにスクリーンを標準装備しているモデルも増えており、車内エンタメも日々広がりを見せているのだなと感じます。
<カーナビがWi-Fiスポットに!カロッツェリア サイバーナビ AVIC-CQ911-DC>
日本でも浸透してきたアナログゲーム
<2013年にエッセンで開催されたシュピールに訪れたたきのひとコマ。欧州を中心に世界中から新作ゲームを試遊しに来ていて大盛況!>
さて、今回は個人的にオススメの車内エンタメを紹介したいなと思います。それは「アナログゲーム」です。デジタルの時代に真逆行と驚く人もいるかと思いますが、アナログゲームがあると、とても楽しい時間が過ごせると思います。日本ではトランプやUNOといったものから、人生ゲームや野球盤などが代表的。ですが、アナログゲームはヨーロッパや北米がメインストリーム。ドイツのエッセンで毎年10月に開催される「シュピール」と呼ばれるボードゲームの祭典では、世界中からファンが訪れ、4日間で15万人が参加するほど(今年はコロナの影響もありオンラインイベントになりました)。日本にもアナログゲームの祭典「ゲームマーケット」が年3回行われていますが、平均2日間で2万5000人の来場者と考えると、シュピールがいかに大きい規模か想像がつきやすいと思います。
日本でも老舗番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!(日本テレビ)」では幾度となくゲームが紹介されており、ボードゲームカフェやボードゲーム専門店が全国にあるほか、ここ最近では東急ハンズやドン・キホーテなどにも専門コーナーが配置されるなど、その人気が一般に定着しているのがよくわかります。
毎年、世界中のメーカーからリリースされるボードゲームですが、どうやって選べばいいの? と思うかも知れません。対戦、歴史、知育、物語、経済、協力、推理、コミュニケーションなど、ゲームのテーマはさまざまです。ただ多くの場合、ゲームのパッケージには遊べる人数や対象年齢、プレイ時間が必ず記載されています。もちろん、正規輸入品であれば日本語のルールブックも付属されています。最近ではボードゲームのランキングやオススメのサイトも多く、YouTubeでもいろいろなゲームが紹介されているので、選びやすさや遊びやすさも向上しています。
個人的には旅に行くメンバーに合わせてゲーム選ぶようにしています。その人が映画好きなら映画をテーマにしたゲーム、賭け事が好きならギャンブル性の高いゲーム、子どもなら知育ゲームや昔話をテーマにしたゲームといった具合です。また、難易度についてもサクッと遊びたいならゲーム時間が10〜15分のものを選ぶし、じっくり遊びたいなら45〜60分のゲームを選ぶようにしています。
普段はもちろんのこと、ロケ取材などに行くときも必ずひとつはバッグに忍ばせておき、キャンプ場などではカメラマンや編集者と遊んでいます。やっぱり顔をみながらゲームをすると、場の空気や表情などを感じることができるし、ゲーム後の感想会でも盛り上がれて楽しいです。コマやカード、サイコロなどに触れる感じはデジタルゲームでは無理。また、ゲームを箱から出してセットし終わったら元の箱に片付けるという行為が、キャンプと同じような感じがして好きなのです。
おすすめアナログゲーム5選
最後に、アマゾンでも購入可能な個人的オススメゲーム5本を紹介します。細かいルールなどについてはぜひネットで検索してみてください。「旅のお供にボードゲーム」は超オススメです!
◎海底探検(オインクゲームズ/日本)
対象年齢:8才から/プレイ時間:30分/プレイ人数:2〜6人
サイコロ振って進みながら財宝を獲得していくボードゲーム。海底に沈む財宝を集めるべく、潜水艦をシェアした探検家たち。酸素が減っていく中、それぞれの欲望が喜劇・悲劇を巻き起こし、思い通りにならない結末が待ち受けています。
◎キャプテン・リノ(HABA・すごろくや/ドイツ)
対象年齢:5才から/プレイ時間:10分/プレイ人数:2〜5人
ジェンガのようなバランスゲーム。手札の指示にあるように壁を置きながらタワーを建設。ゲーム中にはコマを置く指示もあり、バランス感覚が必要。コマやカードが可愛いデザインで、みんなでワイワイ言いながら楽しめます。
◎ガイスター(KODKOD・メビウスゲームズ/ドイツ)
対象年齢:8才から/プレイ時間:15分/プレイ人数:2人
将棋のような2人対戦ゲーム。心理戦がとてもおもしろく病みつきになります。また、勝利条件が3つもあるので、子どもでも簡単に遊べるのもポイント。1982年に登場して以来、人気が衰えない名作のひとつ。
◎スコットランドヤード(Ravensburger・カワダ/ドイツ)
対象年齢:10才から/プレイ時間:45分/プレイ人数:2〜6人
テムズ川にビッグ・ベンなど、ロンドンの街が描かれたボードを舞台にした、警察と泥棒の追跡劇。どちら側が勝つかのスリルが味わえ、泥棒の行方を数少ない足どりから想像するなど、楽しさが満載。1983年のドイツ年間ゲーム大賞受賞。
◎パンデミック(Z-MAN・ホビージャパン/アメリカ)
対象年齢:14才から/プレイ時間:45分/プレイ人数:2〜4人
世界中で人類滅亡を招きかねない、かつてないウイルスが蔓延しはじめているなか、チームとしてウイルスに立ち向かう、協力タイプのゲームです。「ゲーム側が勝利するか?、プレイヤー側が勝つか?」と息を飲むような濃い内容で楽しめます。現在のコロナ禍という時勢もあり、リアル感があってゲームに没頭できること間違いありません。