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コラム

日進月歩のポータブルバッテリーとソーラーチャージャーを買ってみた

 ボクがアウトドアやキャンプを楽しんで欲しいと思うその理由のひとつに、その体験が災害時に必ず活かされると信じているからです。極端になっちゃいますが、安全にナイフを活用し、安全に火をコントロールできるだけで生きていけます。キャンピングカーをお持ちの皆さんは、避難生活のシェルターとしても活用できるかと思います。

 ただ、災害時になくてはならない今の世の必需品に「情報」が加わります。スマートフォンや携帯ラジオから伝わるライフラインの情報をベースに、災害時の生活を組み立てる必要に迫られるからです。そういった小型電化製品を維持していくための電気が必要ですし、いつまで続くかわからない状況での発電システムも必要となっていくでしょう。

悩み悩んで買ってみた

 ずっとどうしようかと悩んでいて、ボクが最近購入したものが、ポータブル電源とソーラーパネル(ソーラーチャージャー)です。ボクの用途は、スマホやPC、LEDランタンの充電などありますが、購入に至った一番の決め手はお話しした災害時での活用です。電気に疎いボクがウンウンうなりながら決めたのは、

なかなかコンパクトでしょ

 

<ポータブル電源>

容量:444Wh/3.7V/120,000mAh

AC出力:100V/400W

USB出力:5V/2.1A

重量:約5kg

5万9800円(実勢)

 

<ソーラーチャージャー>

DC出力:81W/18V/4.5A

USB出力:10W/5V/2A

発電効率:20%

2万5800円(実勢)

さあ、みなさんはどう見ますか?

 キャンピングカーユーザーの方、車中泊メインの方(キャンプメインか旅メインかで分かれるかも)、テントキャンパーにとって、この道具はどう見えるか?

  キャンピングカーの方にとっては、まったくもって物足りないでしょう。なんてったってクーラーや電子レンジ、小型テレビなど、充実した生活をクルマの中で営まれているのですから。話が少しずれますが、先日キャンピングカー業界の重鎮(体重が重いという意味)とポータブル電源について話したのですが、彼らにとって電気類は当然の装備だから、このくらいの容量ではありえないと(みなさんもそうでしょう)、けれどボクらテントキャンパーにとっては必要最大な電力で十分と思ってしまう量なんだというわけで、そのスタイル、スタンスの違いが会話の中で如実に出てきて壁がたちました(笑) 彼いわく、車中泊で旅を続けると「冷蔵庫」とか「テレビ」とかも欲しくなるので、それならばサブバッテリーを構築した方が絶対いいとのこと。そういった方々には4万から10万くらいのポータブル電源は中途半端なものになります。それはそうでしょう。ボクもそう思います、ハイ。

 

 けれど(しつこいけれど)車中泊でキャンプメインの方とテントキャンパーにとっては実は十分な容量なのではと思っています。さほど容量の大きなものは必要なく、人数分のスマホやLEDランタンを充電できれば通常は十分だからです。

テントキャンパーもワーケーションで電力が必要に

 ちかごろよく耳にするワーケーションという言葉があると思います。ワークとバケーションを合わせた造語で、働きながらも休暇を楽しむ(?)ということでしょうか。まあボクは以前から、そんな感じで仕事をしていまして(気楽です)、キャンプ場で原稿を書いたり、人と連絡をとったりするなどは日常茶飯事のことでした(笑)。そういうときに気になっていたのは、パソコンのバッテリーが1日フルで持つかどうか。その枠で仕事を終わらせる(原稿を書き上げる)というタイムリミットも(ボクには)必要ですが、そんなこともいってられなくなり、これからはもっと長い時間で休暇を楽しみながら仕事をしていく! という人が増えたら、ボクが購入したぐらいの容量のポータブルバッテリーは必要になり、テントキャンパーや車中泊でキャンプメインの方はクルマに忍び込ませておいてもいいのでないでしょうか。重量も軽いので持ち運びも便利ですし、非常時にライフラインをキープするためにも便利なアイテムとなります。キャンピングカーユーザーの方にとっても、家の中に持ちこめて利用できるという点では便利なアイテムとなるのではないでしょうか。

 まあ大事なのは用途と容量と価格のバランスにつきるのかな、それをいっては始まらないか(笑)

このコラム第2回目の時にあげた写真です(笑)https://www.jrva.com/column/detail.php?column_cd=21

 

 キャンピングカーの方はそのへんは強いですよね。サブバッテリーを搭載していたり、大型のものならジェネレーターを装備していたりして心配なし。どのあたりがいいのか、それは専門のコラムニストに委ねます(笑) ← ずるいオキタ

災害時に役に立つように、持ち運べるモノを

 ただ、ポータブルバッテリーにしても、サブバッテリーにしても、結局は家からの電力、もしくはクルマからの供給がストップした段階で、限界があります。そこでソーラーチャージャーがあるとかなり安心感が生まれます。ソーラーチャージャーはこれまた日進月歩。まだまだ発電効率が悪いとおっしゃる方も多いと思いますが、ボクが選んだソーラーチャージャーは5時間で最大250W発電できるので、同じく選んだバッテリーの容量ならば晴天5時間で60%は充電できるというものです。ここも突っ込みどころが多いことはわかっています。けれどその発電装置(ソーラーチャージャー)があれば、本当に最悪の条件でも1台のラジオ付きスマートフォンを生かし続けられると思っています(最悪ですよ、通常の天気ならもちろんもっとつかえます)。その安心感を、ふたつで10万円弱くらいで買えたのは良かったと思っています。

キャンプならクルマにくくりつけたり、ペグダウン

家だとペグダウンはできないので、ペットボトルのウエイトや手すりにくくりつけて

充電式乾電池も用意しておくと、いざという時、利用の幅が広がります

<ポータブルバッテリーの注意点……メーカーの方に聞いてみました>

・ものによってはパススルー接続可能という表示があるけれど、長期継続利用は禁物とのことです。内蔵電池の劣化を進めてしまうとのこと。パススルー接続というのは本体を充電しながらスマホなど電化製品の充電(給電)をすることをいいます。

・炎天下の車内保管はもちろんNG。目安は40℃以下とのことです。

<ソーラーチャージャーのTIPS>

太陽光から効率よく発電するためには、太陽光に対してパネルを直角に合わせるのがいいのですが、その方法を!

①木の棒でも、ペグでも真っまっすぐのものを用意

②地面に立て影を確認

③その影がなくなるように傾けていく

④影がなくなったところの角度が太陽に対して直角

ぜひお試しを!

沖田雅生

1965年埼玉県生まれ。地図編集、旅行雑誌編集を経て、アウトドア雑誌「月刊ガルヴィ」編集長として11年勤め上げ、現在アウトドアイベント「アウトドアデイジャパン」実行委員長。へたれながらも子どもの頃からアウトドア、キャンプ大好きでうろちょろしております。著書に『オートキャンプ教書』地球丸。

http://outdoorday.jp

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