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  3. 岩田一成2020年06月12日付けコラム
コラム

遊びだけじゃない! キャンピングカーのマルチな使い道

そのネーミングから、「キャンプをするためのクルマ」と思われがちな「キャンピングカー」ですが、実はキャンプやアウトドアレジャーは"キャンピングカーの使い方のほんの一部"にすぎません。

「クルマ」と「家」の2つの要素を兼ね備えたキャンピングカーの機動性、利便性を駆使すれば、遊び方・使い方は自由自在。乗り手のライフスタイルに合わせてさまざまな用途で活用できるのが、キャンピングカーの大きな魅力のひとつです。

今回は、遊びだけではないキャンピングカーのマルチな使い方について紹介します。

外出自粛中に"庭キャンプ"を楽しむ

今年の4月から5月にかけて、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が発令され、感染拡大防止のために外出自粛が要請されました。"クルマで遊ぶ"ことをライフスタイルにするアクティブなキャンピングカーユーザーにとっては辛い日々が続きましたが、そんな状況の中で、あらためてキャンピングカーのマルチな活用法への"気づき"もありました。

外出自粛中、「お出かけできないなら、家でキャンプを楽しめばいいじゃん!」と、SNSには「庭キャンプ」を楽しむキャンピングカーユーザーの投稿があふれました。

上の写真は、キャブコンユーザーの友人が、自宅の庭で家族とキャンプを楽しんでいる様子です。サイドオーニングの下にテーブルやチェアなどのキャンプ道具を設営して、家族でバーベキューや串揚げなどのキャンプ料理に舌鼓。たとえ遠出ができなくても、家族と笑顔で過ごす時間は、ストレスとは無縁の至福のひと時です。

 "非日常感"にあふれたキャンピングカー生活

たとえ、バーベキューやキャンプを楽しめるような庭がなくても、キャンピングカーの車内で過ごすだけでも「非日常感」を味わえます。外出自粛中、キャンピングカーの車内で晩酌をしたり、キャンピングカーで就寝したりして、お出かけできないストレスを前向きに解消するキャンピングカーユーザーも多かったようです。

お出かけができず、家で過ごす時間が多い子供たちにとっても、キャンピングカーは"秘密基地"のような特別な空間。車内でテレビを見たり、家族でトランプやボードゲームをしたりして楽しい時間を過ごし、夜は車内のベッドで就寝する。たったそれだけでも、まるで遠くへ旅をしているような感覚を味わうことができます。

これも、自宅とは別に「もう1つの生活空間」を確保できる、キャンピングカーならではの活用法のひとつですね。

シェルターとしての有用性

例えば今回のようなコロナ禍で、万が一家族が新型コロナウイルスに感染してしまった場合、家族内に感染が広がるのを防止するため、キャンピングカーを隔離施設として使用することも可能です。

実際、我が家でもこんな経験がありました。

数年前、インフルエンザに感染してしまった妻が、受験を控えていた長女への感染を避けるため「キャンピングカーで生活する」ことを志願したのです。月極駐車場に止めたキャンピングカーのベッドで横になって、テレビを見たり、眠ったり……。定期的に携帯電話で連絡を取り合って、食事は子供たちと一緒にキャンピングカーに届けました。

「隔離」と聞くと暗いイメージがありますが、勝手知ったるキャンピングカーでの生活は本人にとって非常に気楽で快適なものだったようで、今でもことあるごとに「あの時は快適だったなぁ~」と笑いながら話しています。

 

旅やレジャーで抜群の快適性を発揮するキャンピングカーの車内空間は、「災害時の避難場所」としても役立ちます。

テーブルをはさんで座れるダイネットスペース、ゆったり就寝できるベッド、キッチン、トイレなど、キャンピングカーには生活に必要な装備がそろっています。車内で電気も利用でき、寒い冬でもFFヒーターのスイッチひとつで車内はポカポカです。

東日本大震災で被災した方がキャンピングカーを避難場所として活用した話も多く耳にしますし、防災シェルターとしてキャンピングカーの購入を検討する方も増えています。

実際、自宅のほかに「万が一の際に逃げ込める、もうひとつの生活空間」が確保されていることの安心感は、非常に大きいです。我が家では、有事の際にキャンピングカーでどのような避難生活を送るかをシミュレーションしたり、最低限生活に必要な食料や水を車内に備蓄したりと、常日頃から防災シェルターとしてのキャンピングカーの使い方を意識するように心がけています。

クルマを止めた場所がオフィスになる

新型コロナウイルスの感染拡大で、多くの企業が自宅や移動先で仕事をする「テレワーク」を実施しましたが、今回のコロナ禍の以前から、キャンピングカーを移動オフィスとして活用しているユーザーは数多く存在します。

車内でAC100Vコンセントが利用できるので、スマホやノートパソコンの充電も問題なし。テーブルやソファのほかに、冷蔵庫やシンク、仮眠・休憩できるベッドまで完備されているため、Wi-Fi環境さえ整えてしまえば、ノートパソコンを持ち込んで、どこでも仕事ができます。

"クルマを止めた場所がオフィスになる"キャンピングカーは、 "新しい働き方"を実現する最強のツールです。

普段は遊びのツール、有事の際はシェルターに

今回は、キャンプ、アウトドアレジャー、クルマ旅、趣味といった遊び以外での、キャンピングカーの有用性についてお話しました。

普段はレジャーやホビーを充実させるツールとしてキャンピングカーを使い倒し、時には移動オフィスとして、有事の際は避難場所としてキャンピングカーを活用する。

キャンピングカーのコンパクトな生活空間は、遊びから仕事、緊急時まで、さまざまなシチュエーションで活用できる可能性にあふれています。

岩田一成

キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。日本大学芸術学部卒業後、出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に様々なジャンルの雑誌・ムック制作に携わる。キャンピングカーで家族と約1000泊の旅をした経験を活かし、雑誌やWEBでキャンピングカーのコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組の出演など、幅広い分野で活躍する。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』(グラフィス)

http://www.iwata-kazunari.com/

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