“会社車中泊”と“おうち車中泊”
ミニバンのドレスアップ雑誌にキャンプ雑誌、キャンプのウェブメディアの編集などなどを経て、現在は車中泊雑誌『カーネル』の編集をしている横山穂波です。
はじめに告白しておくと、このコラム執筆陣のなかで、個人でキャンピングカーを所有していない2番目の執筆者かもしれません。
ただし、社有車はキャンピングカー。半年ほど前、NV200バネットベースのキャンピングカーがやってきました。
なのでこの車がくる前は「キャンピングカーの旅」というより、「一般乗用車(社有車)での車中泊」が多く、さらに多いのが長いこと仕事で携わっていたキャンプでのテント泊。このコラムではキャンプの話を中心に、車中泊などの話を書いていこうと思っています。もちろん事態が収束したら、キャンピングカーの旅の話も。どうぞよろしくお願いします!
勤務中にも役に立つ?キャンピングカー
さて、5月は暑くもなく、寒くもなく、絶好のくるま旅シーズン!
といいたいところですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が延長され、いまはぐっと我慢のとき。事態が収束し、何の心配もなく楽しめるようになるそのときまで待ちましょう。
弊社のキャンピングカーも、なかなか取材、撮影に行けていない状況。けれど会社生活の思わぬところで役立っています。
それは……
会社に泊まらなければいけないとき。
会社に泊まる⁉ あまりないことかもしれませんが、少人数で雑誌作りをしている弊社。締め切りに追われて、原稿を大至急書かなければならない、印刷所に〇時までに渡さねばならないなど、夜通し作業をすることもまれに出てきます。
しかし、若いときのように完徹もできず、仮眠は必須。
前置きが長くなりましたが、そこでキャンピングカーの出番です!
それまでは会社の床にキャンピングマット+寝袋で寝ていたのですが、それと比べると快適度は格段に変わりますよね、当然。
クッション性の高いベッドに、密室というプライベート感。ぐっすり眠ることができました。
ただ、この車中泊は会社が借りている一般的な駐車場での仮眠。都心の駐車場ということもあって、いつも車中泊をしているオートキャンプ場とは雰囲気がだいぶ異なります。
「いま、窓をノックされたらちょっと怖いな……。そういう場合はどうすればいいのだろう? カーテンの隙間からのぞくべき?」など考えているうちに、眠りに落ちていました。ノックはされずに(たぶん)。今まで車中泊でそんなことは考えなかったので、新たな発見でした。
おうち車中泊を楽しみたい!
カーネル編集長のオオハシは“移動編集部”としてキャンピングカーを活用(写真は2019年秋)
テント泊キャンパーの間で流行している「#おうちキャンプ」(自宅の部屋や庭にキャンプ道具を広げて、キャンプ気分を楽しむもの。ただしアウトドア用火器の使用は厳禁)や「#庭キャンプ」のように、この時期は「おうち車中泊」や「おうちキャンピングカー」を楽しむのもいいかもしれませんね。
ちなみにインスタグラムでこのハッシュタグ「#おうちキャンプ」「#庭キャンプ」で検索すると、投稿数は2万件以上(2020年5月上旬現在)。
いっぽう「おうち車中泊」や「おうちキャンピングカー」などの投稿はかなり少ないようです(違うワードでハッシュタグがあるのかな? 車内風景であまり変わらないから?)
車中泊雑誌編集者としては、みなさんが自宅で車中泊やキャンピングカー生活を楽しんでいる様子をぜひ見てみたい! 自宅駐車場だからこその「何か」があるかもしれませんよ!
ちなみにわが家の自家用車は2004年式のカングー(車内汚い……すみません)。セカンドシートは現在の写真の状態から前方に跳ね上げることができますが、そうするとフラットな床面が広がるものの、体を伸ばして寝られるほどの奥行きが得られず。
現在の写真の状態で、運転席の背もたれからリアゲート部まで160㎝ほど。運転席はもう少し前に出せるので、164㎝の筆者なら全長はOK。あとはセカンドシートの段差を埋めてフラット化すれば、7歳の子どもと2人なら寝られそう。
この季節のうちに、「おうち車中泊」に挑戦してみようかなと思っています。自宅駐車場だからトイレもお風呂もすぐ近くだし、なにより子どもの気分転換に最適! その模様はまたの機会に、こちらのコラムで書ければと思っています。