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コラム

湧水めぐりのススメ:全国の美味しい天然水を味わってみませんか

筆者が生まれ育った熊本市は、水道水の100%を阿蘇山からの天然地下水で賄っているというほど水に恵まれています。その熊本でミネラルウォーターの販売が始まった当初、「誰がお金を出して水を買うのか?」と笑ったものです。
しかし今や、当たり前のようにミネラルウォーターを買う時代。東京では「東京水」として水道水をペットボトルに詰めて販売しているほど浄水能力も高まっていますが、いかんせん水道管の経年劣化による水質の低下は否めません。

せっかく自然ゆたかな土地へ旅に出るのであれば、その恵みを享受したいですよね。そう、そこでオススメしたいのが湧水めぐりです。
名水で炊いたご飯、ゆっくりと淹れたコーヒー、インスタントラーメンでさえ普段とはひと味違う気がします。

全国に名水は多々あれど、今回は筆者の独断で厳選し、5ヶ所ご紹介します。

 

(1)北海道 大雪旭岳源水

とっても広い北海道。羊蹄山の伏流水「ニセコ甘露湧水」や、千歳ナイベツ川湧水(千歳神社)、松山湿原の近くにある「仁宇布(ニウプ)の冷水」などなど数あれど、その中でひとつ選ぶとしたら「大雪旭岳源水」です。
北海道最高峰の大雪山系旭岳の清冽な雪解け水で、平成の名水百選にも選ばれています。

大雪旭岳源水を有する東川町は北海道で唯一「上水道のない町」としても知られ、生活用水として、この大雪旭岳源水を利用しているのです。羨ましい環境ですね。

大雪旭岳源水の湧水公園では、クルマ一台につき100円以上の協力金をお願いしています。ミネラルウォーターを買うことを思えば安いものです。

旭岳や天人峡を訪れる際は、この大雪旭岳源水にも立ち寄ってみては?

大雪旭岳源水公園
 北海道上川郡東川町ノカナン

駐車場は普通車10台ほどと、大型2台。綺麗なトイレもあります。
手前の道幅が狭いので、大型キャンピングカーはお気をつけて。

 

(2)富山県 黒部川扇状地湧水群

昭和の名水百選、水の郷百選にも選定されている黒部川扇状湧水群は、海に面しているのに真水があちらこちらから豊富に湧き出ているという希有な湧水地です。
黒部峡谷から黒部川を流れて、黒部平野を潤しながら地下へ、そして富山湾海底から湧出し豊富な淡水性のミネラルを海へともたらしています。

写真は清水(しょうず)の里 生地(いくじ)の名水公園。生地には、弘法大師が生地を訪れた際に錫杖で突いたところから清水が湧き出たという「弘法の清水」が数カ所、また蒸気機関車の給水に使用されたという「前名寺の清水」や、地酒「幻の瀧」で知られる皇国晴酒造の仕込み水「岩瀬家の清水」などなど地噴水が他にもたくさんあるのですが、道が狭くて駐車場もほとんどないと聞いて、ここにしました。
隣に【魚の駅 生地】があり、新鮮な魚貝類を堪能できますよ!

黒部川扇状地湧水群
 富山県黒部市吉田

魚の駅 生地
 富山県黒部市生地265

駐車場は普通車40台ほど。名水公園までは徒歩約1分。

 

(3)三重県 水屋神社の波動水

松阪市飯高町にある道の駅【飯高駅】から西へ約2km、大きな赤桶が目印の水屋神社が鎮座しています。
千数百年前、春日大社より天児屋根命(アメノコヤネノミコト)を奉祭したのがはじまりといわれ、「閼伽桶(あかおけ)の井」の神水を春日大社へ運ぶ「お水送り神事」でも知られています。

神社の名称が「水屋」であり、ご祭神に龍神姫も祀っていることから、お水と深い関わりがある神社であることは明白。
その境内から湧き出ているのが「波動水」なのです。

拝殿の脇にひっそりと、しかも水道の蛇口なので拍子抜けしてしまうかも知れませんが、その甘露さは飲めば分かります。
樹齢1000年を超えるという大楠をはじめ境内は巨木が林立しており、澄んだ空気が幽玄の雰囲気を醸し出しています。水屋の森を育むご霊水です。

水屋神社
 三重県松阪市飯高町赤桶2507

駐車場は普通車10台ぶんほど。社務所となりにトイレもあります。

 

(4)滋賀県 泉神社の湧水

滋賀県米原市、その地名も「大清水」にある泉神社の境内からは、日本百名山・伊吹山の雪解け水が石灰岩を通ってこんこんと湧き出しています。
※写真の源泉は立入禁止です。水汲み場は道向かいにあります。

この水は縄文時代にはすでに湧いていたといわれています。
天智天皇がこの場所を弓や馬の繰練場と定めたことから「天泉所」と名付けられ、その後「大清水」と呼ばれるようになったそうで、歴史も由緒も深い湧水です。

泉神社
 滋賀県米原市大清水

駐車場は普通車10台ぶんほど。土日は訪れる人が多いうえに道幅が狭いので、平日がオススメ。

 

(5)熊本県 阿蘇・手野の名水

ラストは地元、熊本から。阿蘇一帯には、日本の名水百選・白川水源をはじめ役犬原(やくいんはら)湧水群、平成の名水百選・南阿蘇村湧水群などなど湧水がそこかしこに点在しています。
阿蘇神社の境内や、その参道にあたる水基通りにも湧水が数カ所あり、ご利益を求める観光客で賑わっています。

筆者がおススメするのは、その阿蘇神社から北へ直線距離で約5〜6kmほど、国造(こくぞう)神社の横を抜け1kmあまり上った右手にある「手野の名水」です。
阿蘇溶結凝灰岩の割れ目から湧き出ており、雨が降っても濁らず、湧水の量も増減はあまりないという、霊験あらたかな地元に愛される名水です。

手野の名水
 熊本県阿蘇市一の宮町手野

駐車スペースは普通車4〜5台ぶんほど。平日でも水汲みの方が絶えないので、順番待ち覚悟です。また曲がりくねった山道の途中にありますので、見落とさないようゆっくり走ってください。

 

お水は生きるうえで大切なものです。湧水場には必ずと言っていいほど水神様が祀られており、古来より神聖視されていたのが分かりますね。そんな天地(あめつち)の恵みをいただきながらの旅もいいものですよ。

山が好きなので、特に名峰の伏流水があれば是非とも汲みに行きたいところなのですが、道が狭くて辿り着けない場合もあるのが実に残念。
リュックにペットボトルを入れて、徒歩で汲みに行くこともあります。運動のあとの湧水は、また格別です。

注※生水で飲めるかどうかは、確認してくださいね。

松本 周己(しう@SOTO)

松本周己(しう@SOTO) 20年以上前から、主にレンタカー(軽自動車〜ハイエースロングなど)で車中泊旅を楽しんでいたが、ふと「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と思い立ち、独学でウェブデザイナーになり、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった生粋の自由人。夏は北海道、冬は九州で過ごしています。 一応、女性らしく(?)根は機械オンチなため、日進月歩の日々。 BLOG>http://soto.sblo.jp/

http://soto.sakura.ne.jp/

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