1. トップ
  2. コラム一覧
  3. 山口則夫2019年06月07日付けコラム
コラム

快適車中泊生活の最強アイテム

 オートキャンプや車中泊を快適にするために、あると便利なのが電源だ。キャンピングカーではサブバッテリーを使った電源を持つモデルが一般的で、飲料や食材の冷却には冷蔵庫が使えるし、夜間であれば照明が必要なほか、FFヒーターを使いたければ電源がないと動かない。しかしワゴン車や軽キャンパー、車中泊仕様のキャンピングカーは、バッテリーはメインのみの場合がある。オプションでサブバッテリーが用意されているモデルもあるが、ワゴン車に搭載するには手間と費用がかかる。そこでお薦めしたいのがポータブル電源の利用だ。これは気軽に持ち運びできる電源システムで、リチウムイオンバッテリーを使い、電圧を変換してDC12VやUSB端子出力、内蔵するインバーターでAC100Vも取り出せる。携帯電話やタブレット、12V駆動の車載電装品、使用できるアイテムの制限こそあるが家電品も使える。車内だけでなくアウトドアでも便利なアイテムなのだ。

 内蔵されるのはリチウムイオンバッテリーなので、電気がなくなったら充電できる。家庭用電源を使い、出掛ける前に自宅で充電しておく。出先であれば車載バッテリーやシガーソケットからの出力でもチャージできる。また、多くの製品はソーラー充電にも対応しているのも利点で、完全自立の電気供給も可能となるのだ。

 

 今回、テストに使用したポータブル電源は、ネットや雑誌で多く取り上げられる話題の商品。販売台数も多ければ、商品レビューもかなりの好印象。詳細はネットで検索してほしいが、簡単にスペックを紹介すると、出力はDC12V(10A)とUSB(2.1A)、AC100V(通常は300Wまで)で、バッテリー容量は174,000mAhなので大容量のモバイルバッテリーとは比較でないほど。サブバッテリーで用いられる表記では174Ahとなるので、一般的なサブバッテリーの約1.5倍にもなるが、本体重量は6kgしかない。本体には液晶モニターがあるので、出力やバッテリーの残量が一目瞭然だ。

 

 

実験① 夏場に大活躍な扇風機

 本格的なキャンピングカー、北米車であればルーフエアコンが標準で装備されているのが一般的。欧州車でもオプションで設定されているモデルが多い。国産車に関しては、最近はルームエアコンの搭載が流行っている。それを駆動させるための電源は、大容量のサブバッテリーと高出力インバーターを利用するケースがほとんどだ。車両による電気容量の差はあるが、家庭同様の快適空間にできるのだ。

 対するワゴン車や車中泊のモデルは、電源がなければ何もできない。暑い車内で寝苦しい夜を過ごす場面もあるのだ。そこでポータブル電源を使い扇風機を動かしてみた。テストしたのは羽根の直径が18cmのAC100V扇風機で22Wの消費電力。小型だが、バンコン以下のモデルで2人で車内で過ごすには、十分なサイズと性能。就寝中の使用を想定して、弱で首振りにて8時間では約36%の電気消費量。ちなみに、羽根の直径が30cmの40W扇風機で、弱で首振りであれば46%の使用量。捕充電なしで2日間いけるのだ。

ワタクシのクルマであれば、この大きさの扇風機でも十分。所有するDC12V扇風機でも接続。こちらは動作音が大きいのが欠点…

 

実験② 冬場は、これさえあれば安眠が可能

 扇風機でのテストの直後に、冬に最適なアイテムとは、今の時期にマッチしてないし、ちょっと相反するのだが、DC12V仕様の電気敷き毛布で使ったみた。この電気敷き毛布、暖房器具のないワゴン車や軽キャンパー、車中泊仕様のモデルでは必需品。ただし、空気を暖めるとか暖気を吹き出すのではない、直接触れてはじめて温かいモノなので、利用場面はどちらかというと就寝時。ワタクシの過去の経験では、マイナス数10度Cのスキー場での車中泊でも、コレ1つでグッスリ就寝できるほど。

 使った製品は、家庭用だとAC100Vとなるが、カー用品として販売されているDC12Vの電気敷き毛布。最近は種類も豊富だが、メインバッテリーでの使用を考慮した製品は、強制タイマー付きだったりして、最大3時間ほどで切れてしまう。そうなると8時間はグッスリとはならないので注意。ワタクシが使ったのは出力2Aで、大きさは1100×550mm、発熱部は線ではなくフィルムなので、背中がゴツゴツしない。全身とはいかないが、背中から腰部だけでも十分。電力消費量が少ないのでとってもいいのだが、現在は販売終了…。商品情報にならなくて、ごめんなさい…。テスト結果は、8時間の利用でたったの17%! これならば2枚同時の利用でも大丈夫! みなさんも、よい製品探しをしてくださいませ。

 

実験③ 思わず永遠と感じるほど

 モバイルバッテリーを使っている人であれば、174,000mAhという容量はどれぐらいなのか想像できるハズ。一般的に10,000mAh以上が大容量とされており、その容量であればスマホならば1~2回分、タブレットは1回のフル充電ができる程度。単純にそれの約17倍なので、スマホやタブレットの充電なんて、接続端子分の3個を同時に充電したって、数%減る程度。

 まあ、せっかくのUSB端子なので、専用のLEDテープライトとか、これからの時期はUSB仕様の扇風機なんていうのもアリなのだ。

 

実験④ LEDテープライト

 商品に関してはワタクシの前々回コラムを参照してほしいが、使用したLEDテープライトは5050で長さは2m、電源はDC12Vだ。夜間、約4時間使用したが、5%減っただけ。消費電力が1mで約1.2Ahなのもあるが、白熱灯とは圧倒的に違う。それでいてかなりの明るさ。今回、キャンピングクラブに参加し際に、超大型のドームテント内で使ったのだが、これとLEDの投光器だけで十分。キャンプでも外部電源を確保しなくてもイイのもポイントだ。

大型ドームテント内での照明に使用。これだけでも十分に明るいです

 

 ポータブル電源は電源設備のないクルマだけではない。キチンとサブバッテリーが備わったキャンピングカーであっても、予備電源として使うのもアリなのだ。それこそ提案した扇風機や電気敷き毛布であれば、就寝時はベッド付近で使いたいもの。そんなときに持ち運べる電源であれば、付近にコンセントがなくても大丈夫。ほかにもキャンプサイトであれば、野外に出してたテーブル上でもイイ。

ポータブル冷蔵庫にも使えるが、負担が大きく長時間の利用は無理

 

 最後に製品選びに関して。どれがイイなんて言えません。いずれも容量=製品単価となっているでの、大容量のモノほど高価になる。逆に安い=容量が少ない、使用時間が少なくなり、必然的に不便となってしまう。安物買いではなく、ある程度の値段で容量のある製品、容量過多でも容量不足で不便よりはいいので!

山口則夫

月刊オートキャンパーをメインに活動しているフリーの編集者。趣味はサッカーでFC東京の熱烈サポーター。地元の小学校サッカーチームの代表。JFAサッカーD級コーチ、4級審判所有。愛車のボンゴフレンディ自作キャンピング仕様は、現在17年が経過し走行距離は20万km超! バイクも数台所有しており、日常乗っているのは超マニアックなPS250

http://komae1fc.jimdo.com/

関連コラム

バンコンユーザーの集まりに参加してきました!

岩田一成

2019年05月24日公開 (2019年05月17日更新)

近頃の自分で気に入っている
キャンピングカーに常備したグッズ達

TAMA@MAC

2019年05月10日公開 (2016年02月26日更新)

平成のアウトドアシーンを変えたギア3選!

沖田雅生

2019年04月15日公開 (2018年08月24日更新)

キャンピングカーで回った「四国エリア」おすすめ道の駅〈グルメなど〉

浅井佑一

2019年04月05日公開 (2018年08月02日更新)

「トレーラーを引ける車が少ない問題」を考える

わたなべたつお

2019年03月22日公開 (2015年09月17日更新)