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キャンピングカー販売好調に推移
高額車、大型車も復調の兆しがはっきり

[ 2013年6月10日付け プレスリリース ]

日本のキャンピングカー総保有台数は80,500台

 日本RV協会(JRVA)に所属するキャンピングカー事業者が昨年(2012年)に出荷および輸入したキャンピングカーの総台数は4,536台、廃車台数は173台であることが分かりました。
その数値に、これまでの保有台数(推定75,600台)を足すと、日本国内におけるキャンピングカーの総保有台数は約80,500台と見積もることができるようになりました。(※図表1)

図表1:日本のキャンピングカーの総保有台数

国産車、輸入車とも著しい伸び率を示す

 日本RV協会会員事業者による2012年度の国産キャンピングカーの新車総出荷台数は、軽自動車キャンピングカーを含め4,536台でした。
 これは、前年の3,815台を721台上回る数値であり、前年比では18.9%増を記録。さらに、過去最高といわれた2008年の4,284台をも超えて、統計を取り始めて以来の最高値を記録しました。(※図表2)

図表2:国産キャンピングカーの生産台数推移

 これをジャンル別に抽出すると、キャブコン1,168台(前年比11.9%増)、バンコン1,763台(前年比22.1%増)、バスコン156台(前年比400.0%増)、キャンピングトレーラー91台(前年比78.4%増)、8ナンバー以外1,295台(6.1%増)となり、どのジャンルも満遍なく増加していることが見て取れます。
 構成比別でみると、やはりいちばん多いのはバンコンで、38.9%となりました。

 次に多いのは、キャンピング車の構造要件にこだわらず、比較的自由なレイアウトを組める「8ナンバー以外」といわれる車種で、構成比は28.5%でした。
 このバンコンと「8ナンバー以外」の車種が上位を占める傾向はここ3〜4年続いているもので、やはり「車中泊ブーム」を反映し、価格が手ごろで、かつキャンピング装備を充実させたものより簡単にベッドメイクして気楽に寝られる車両を求める人が多いことを物語っているといえます。
 しかし一方では、キャンピング装備をしっかり配備したキャブコンのニーズも健在で、2012年度の構成比では全体の4分の1となる25.7%を確保しています。

 今回特筆できるのは、マイクロバスをベースにしたバスコンの躍進で、前年の4倍という出荷台数を記録しました。
 バスコンは居住性の快適さを約束する車種ですが、車両サイズも大きく、かつ充実した装備を付け足していくと高額になる傾向があり、ここ数年は出荷数も低迷していました。
 しかし、もともと走行性が良い上に、充実装備を搭載しながら価格もこなれたコストパフォーマンスの良いバスコンも現れるようになり、そのあたりがバスコンの復調を促すきっかけとなりました。

 このような大型で高額なキャンピングカーが堅調に推移する傾向を見せるなかで、ここ数年キャンピングカー人気をけん引してきた軽自動車キャンピングカーは、前年の855台から695台と減少(前年比18.7%減)。他のキャンピングカーが勢いよく台数を伸ばしたのに比べ、小休止状態となりました。(※図表3)

図表3:軽ベースキャンピングカーの生産台数推移

 しかし、前年このように軽自動車キャンピングカーの出荷台数に歯止めがかかったのは、グラフを見るかぎり、需要が落ち込んだというよりも、ブームが一段落して例年並みに戻ったともいえそうです。
 また、軽自動車キャンピングカーは、これまでキャンピングカー初心者の入門車として機能してきましたが、そのユーザーたちが、キャンピングカーに慣れてくるに従って、より居住性の良いサイズのキャンピングカーに買い換えていったということもあるかもしれません。
 いずれにせよ、軽キャンピングカーの出荷台数以上に、それ以外の国産キャンピングカーの躍進が顕著に現れた1年でした。

 国産キャンピングカーの出荷台数が順調に推移していくのに平行して、輸入キャンピングカーの台数も伸びました。
 輸入車は、ここ数年、排ガス規制の審査基準の厳格化などで伸び悩んでいましたが、2012年度においては著しい復調の兆しを見せ、比較的高価で大型のクラスA車両では前年の約4倍、ラグジュアリーなテイストが人気のクラスBでは、前年の5倍ほどの輸入台数を記録。輸入車すべてのジャンルを合わせて合計383台(前年比75.7%増)となりました。(※図表4)

図表4:輸入っキャンピングカーの輸入合計台数推移

 ちなみに、輸入車の輸入台数で過去最高を記録したのは2007年の482台でしたが、今回はそれに続く2番目の台数をクリアすることになりました。
 輸入車の販売が上向いたのは、これまで続いてきた円高基調を背景に、各輸入車販売店が、円高差益をさまざまな形で顧客サービスに振り向けたこと、また、日本人の嗜好に合わせた緻密な商品設定を組んできたことなどが理由として考えられます。

中古車販売も好調

 また、中古車の販売も2012年度は好調に推移しました。  まず国産車においてはキャブコン、バンコンの販売数が好調で、キャブコン1,234台(前年比87.5%増)、バンコン1,142台(前年比224.4%増)と、ともに前年の2倍近い販売数を記録しました。
 これらの国産中古車をすべて合わせた総販売数は2,714台(前年比68.0%増)となり、過去4年間でいちばんの販売台数を記録した09年の1,738台を抜いてトップになりました。
 また、輸入車の中古販売も順調で、クラスA、クラスB、クラスCともにすべて前年の2倍近い販売数を達成し、キャンピングトレーラーも微増ながら、前年比2%増をクリア。各ジャンルの合計数では前年比45.8%増の544台を記録し、ここ4年間ではいちばんの販売数台数をマークしました。(※図表5)

図表5:中古キャンピングカーの販売台数推移

震災後の "買い控えムードの終息" が好景気をもたらす

 このように2012年においては、国産車・輸入車を問わず、新車・中古車ともに順調に出荷台数を伸ばしましたが、その背景には、2011年の震災を契機に広まり始めた買い控えムードが終息し、明るい展望をキャンピングカー旅行に託す人たちが増えたことが考えられそうです。

 また、震災によって見直された「家族の絆」を取り持つツールとして、キャンピングカーが最適だという認識が広まったことなども挙げられます。
 さらにいえば、キャンピングカーに積まれた電気、ガス、水道などの装備類が、いざというときの防災グッズに転用されることに気づいた人が増えたことも、出荷数増加の一因となった可能性があります。

売上も281億円をマークし、前年比33.6%増を達成

 このような出荷台数の増加は、当然売上金額にも反映し、2012年度のJRVA会員の売上総額は281億7,953万円を達成。前年比33.6%増となりました。
 これは、過去にいちばん多い売上を記録した2007年度の255億8,094万円を超えるものとなり、統計を取り始めて以来の最高額となりました。(※図表6)

図表6:売上金額

 売上が上がったことはJRVA会員の設備投資の意欲にも影響を与え、前年は7割り近い率を占めた「当面設備投資はしない」という回答が前年よりも約15ポイント下がって52.2%となり、逆に 「近い将来に設備投資を予定している」という回答が2ポイントアップの23.3%に達しました。また「最近したばかり」という回答は12.1ポイント上昇して22.2%を占めることになりました。

 さらに市場の将来性への観測にも明るい展望が開け、キャンピングカー市場の将来を「横ばい」と見る会員は、前年の64%から56.7%に減少。逆に「将来はもっと成長する」と見る会員は、前年の29.2%から34.4%に上昇しました。

【一般社団法人 日本RV協会】
人と車と自然が一体となった豊かで潤いのある「くるま旅」を提唱し、キャンピングカーライフを日本に根付いた文化として育成・発展させるためにさまざまな活動を行っています。

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