一般社団法人日本RV協会(所在地:東京都町田市、会長:増田 浩一)では、キャンピングカーユーザーが「装備して便利だと思った装備品」や、逆に「あまり必要ではなかった」装備品などについて調査しました。その結果、ユーザーが装着していて便利だと感じた装備品の筆頭には暖房器具のFFヒーターがあがり、あまり使うことがなかった装備品にはシャワー設備という回答が寄せられました。
日本RV協会URL:http://www.jrva.com/
この調査は、2015年8月18日から9月17日にかけて日本RV協会のホームページに寄せられた約450人のユーザーアンケートを集計したものです。調査期間が夏場であったにもかかわらず、設問【1】の「装着して一番良かった装備」の筆頭に、なんと冬場に使う暖房器具である「FFヒーター」(24.2%)があがりました。(図表1)
また、設問【2】で、「装着して二番目に良かった装備」を尋ねたところ、ここでも「FFヒーター」が23.9%の回答率を獲得し、トップに立ちました。(図表2)
興味深いことに、設問【1】、設問【2】とも共通して、人気装備の1位と2位は「FFヒーター」と「冷蔵庫」が占め、その回答率もほぼ同じようなものでした。
このことから、キャンピングカーユーザーが四季を通じて活発に行動し、冬は暖房器具の恩恵を受け、夏は冷蔵庫で冷たい飲み物などで喉を潤したりしている状況が伝わってきます。
では、夏場にもっとも必要だと思われるルームエアコンについてはどうでしょうか。
設問【1】の「一番便利だと思ったもの」では、ルームエアコンは4位(10.8%)。設問【2】の「二番目に便利だと思ったもの」では6位(7.2%)と、思ったほど上位にはあがっていません。
このことは、現在ルームエアコンを装着できるようなキャンピングカーがある程度の高額価格帯に属していたり、またサイズも大きめの車が主流を占めるということなどから、それほど装着率が高くないことを反映しているのかもしれません。そのほか、ユーザーが、夏場の旅行先に涼しい高原などを選んでいるということも物語っています。
それでは、キャンピングカーユーザーがあまり使用していない装備というのは、どのようなものでしょう。
設問【3】では、「現在装着している装備類のなかで、ほとんど使用していないもの、または現在の使用環境では今後もあまり使う予定のない装備」を尋ねてみました。
その結果、26.2%の人が「シャワー設備」を選び、それがトップになりました。
シャワー設備は、輸入車などではかなり装着率の高い装備品ですが、日本の主な観光地では「立ち寄り湯」などが整備され、あまり使うことがない装備品と見ることもできるため、“人気薄装備品”の筆頭にあがってしまったようです。
面白いのは、トイレ設備です。『キャンピングカー白書2014』では、トイレ設備を持つキャンピングカーは61.5%とされており、今回のアンケート調査でも、トイレは「一番便利だと思った装備」において3位(12.1%)、「二番目に便利だと思った装備」では4位(9.0%)と、比較的上位にランキングされたにもかかわらず、逆に設問【3】の「ほとんど使用せず、今後も使用する予定がないもの」では、2位(18.5%)に浮上しています。(図表3)
これはどういうことでしょうか。
「トイレが要らない」という理由の一つは、日本では道の駅、高速道路のSA・PA、コンビニ、ファミレスなどには必ずトイレがあり、旅行中にそれほど不便を感じないこと。もう一つは、限られたキャンピングカー内ではトイレスペースに場所を割くよりも2段ベッドや収納庫などの方が優先順位が高いと判断する人が多いことを反映しているようです。
また逆に「トイレは便利」という意見には、昨今シニアユーザーの比率が増え、夜間など、いちいち車外のトイレに出るのが面倒という認識が広がってきたこと。小さな子供がいる家族の場合は、夜間に車外のトイレまで行かせるのは不安だという親の気持ちが反映しているものと思われます。
では、ユーザーはどんな装備に憧れを持っているのでしょうか。設問【4】では、「現在は装着していないが、今後装着を予定しているもの。または今後キャンピングカーを買う場合はぜひ装着したいもの」をあげてもらいました。
それによると、1位は「ルームエアコン」という回答で、27.0%を占めました。「便利だと思った装備」を尋ねた設問ではそれほど上位にはあがりませんでしたが、年々高温多湿化傾向を強めている日本では、今後は「ルームエアコンはキャンピングカーの必需品」という認識が広がっていくことを予感させます。
注目したいのは、2位の「リチウムイオンバッテリー」(20.1%)です。これはまだ商品化されて間もない装備品ですが、AC電源の供給を受けられない環境でも、バッテリーだけでルームエアコンなどの電装品を長時間駆動できることを謳っているもので、その話題性によってユーザーの注目度が高いことが判明しました。
また、ソーラーシステムとバッテリーを組み合わせてルームエアコンなどを駆動させるシステムの車も開発されてきたことを反映し、ソーラーシステム(15.8%)に対する関心が高いことが調査結果に浮かびあがりました。(図表4)
今回の調査から、キャンピングカーが“アウトドア”や“キャンプ”を補佐するツールという立場を維持しつつも、より広い場所で便利に使える旅行のアイテムとして認知されてきたことが伺えます。
それというのも、かつては人気装備品の筆頭に挙がっていた装備類が少しずつ注目されなくなってきたのです。
たとえば、キャンプ場での使用を前提とした「サイドオーニング」などは、道の駅や高速道路のSA・PAで仮眠を取るケースが増えるに従って装着率の低下につながっているように考えられます。
代わりに、「FFヒーター」、「ルームエアコン」といった、道の駅や高速道路のSA・PAなどで仮眠をとるときの快適性を重視した装備や「冷蔵庫」のように長期間の旅行のときに便利な装備に人気が集まるようになりました。
「くるま旅」という“言葉”が示すように、今やキャンピングカーはどんな場所でもオールマイティーに使える新しい「旅行用車両」として、しっかりその存在感を示し始めたということが今回の調査から浮かびあがりました。
10月1日オープン。能登半島の中央に位置し、休息機能・情報交流機能・地域の連携機能を備えた能登半島の南玄関と位置づけ、 観光客はもとより地域住民や近隣住民の広域交流にぎわい拠点として、親しまれる道の駅です。「ころ柿の里 しか」には、アクアパークシ・オン(温浴施設)や、屋外には無料で利用できる足湯も備えています。
【利用料金】1泊 2,000円/1台(トレーラー含む)
【住所】石川県羽咋郡志賀町末吉千古新保向22-1 TEL:0767-32-8555
10月1日オープン。「星空の美しい街」宮崎県都城市高崎町は、宮崎県内はもとより南九州の観光地へのアクセスには絶好の立地条件です。「ラスパたかざき温泉交流センター」や「たちばな天文台」と、遊べる施設も充実しています。
【利用料金】 1泊 1,000円/1台(トレーラー含む)
【住所】 宮崎県都城市高崎町大牟田1388-2 TEL:0986-62-5526
RVパーク施設一覧⇒ http://www.kurumatabi.com/rvpark/list.html
また、この10月10日(土)から11日(日)にかけて、東海地区では最大級のキャンピングカーイベント「名古屋キャンピングカーフェア2015 Autumn」が開催されます。約150台というキャンピングカーが集う東海エリアでは今年最後の盛大なショーであり、来年度の商品動向を見定める格好の催し物となります。
「名古屋キャンピングカーフェア2015 Autumn」の日程および詳細
【開催日】 2015年10月10日(土)~11日(日) 10:00~17:00
【会場】 ポートメッセなごや1号館 愛知県名古屋市港区金城ふ頭2丁目2番地
【主催】 名古屋キャンピングカーフェア実行委員会
【特別協賛】 一般社団法人 日本RV協会(JRVA)
【問い合わせ】 テレビ愛知事業部 TEL:052-243-8600
【入場料】
前売:大人(中学生以上) 800円(税込)
当日:大人(中学生以上)1,000円(税込)
小学生以下:無料
くるま旅会員:本人含む2名様まで無料(要会員証提示)
【HP】 http://www.tv-aichi.co.jp/camping/
【出展&イベント内容】
キャンピングカーの展示・販売、企業情報コーナー、各種物販、アウトドア用品の展示・販売、トークショー、音楽ライブ、ランバイク大会など各種アトラクション
【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:日本RV協会ホームページ閲覧者
調査手法:Webアンケート
調査時期:2015年8月18日~9月17日
【一般社団法人 日本RV協会】
人と車と自然が一体となった豊かで潤いのある「くるま旅」を提唱し、キャンピングカーライフを日本に根付いた文化として育成・発展させるために、さまざまな活動を行っています。