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コラム

中古車でGO!

 ワタクシ、オートキャンパー誌で中古車の連載企画を担当しています。毎号2ページで1台を紹介しているが、先月号で第95回となった。休載の号もあったが約8年間、毎月中古キャンピングカーをチェックして誌面に紹介。それらの題材車はキャンピングカー販売店もあるが、ほとんどが中古キャンピングカーを専門としたショップに出向く。そこで数多くのクルマを見ているほか、販売スタッフとも様々な話をする。自然と目は肥えてくるし、知識が蓄積されていく。このほか定期的に中古キャンピングカーの企画も手掛けていることを考えると、もしかしたら日本で1番中古キャンピングカーに詳しい人物かも!? 

 

 新車でなくて中古車なんて、販売店やビルダーから怒られそうだが、キャンピングカーという乗り物のユーザー層のすそ野を広げるには、中古車は重要な役割があるのは確かだ。今回は、そんなワタクシがお薦めする、中古キャンピングカーに関するお話しをお送りしよう。

 

 

POINT① 気軽に買える

 キャンピングカーの場合、展示車や現車でよければ即座に購入できるが、多くの場合は購入意思や手付金をはじめとした一部の入金があってから、車両製作にかかる。ということは製作期間を要してから、はじめて納車となるのだ。その期間はビルダーによって様々であるし、輸入車であれば輸送にかかる時間も含まれてくる。人気モデルであれば半年とか、1年後なんて場合もあり得る。大手ビルダーは計画生産がほとんどで、常時作り続けているのだが、それでも数カ月待ちの場合もある。

 その点で有利なのが中古車だ。欲しいと思ったら、即座に購入可能。さらに、各社の展示形態にもよるが、整備点検済みであれば、必要書類を用意して支払いが終われば、1週間後にはキャンピングカーオーナーの可能性も十分にあるのだ。

 

POINT② 価格が安い

 中古車を買う人は「新車だと高いので…」という話をよく聞く。確かにどんな状態であれ、1度登録されたクルマは中古車となり、販売される際は新車よりも安くなる。その価格設定や各車の相場に関しては、まずは普通車と同じで年式と走行距離からの算出からはじまり、車両の状態によって決まってくる。人気車といっても高価なワケではなく、不人気車との価格差はさほどない。装備の充実度に関しては多少の差はあるが、それでも金額にすると10~30万円ほど。新車と2年落ちの中古車の価格差が30万円ほどだった場合、新車のほうがイイのでは? と思えるが、その差額が出せないという人は意外と多いのだ。いずれにしても、初めてキャンピングカーを購入する人にとっては、新車だと手が出しにくいので中古キャンピングカーというのも主な購入理由なのだ。

                                       

 

POINT③ オプション込み

 すべてのキャンピングカーにオプション品が用意されている。あれこれと必要な装備を好みで取り付けて、使い勝手をよくするのだ。しかしこのオプション品、いずれもそれなりの価格設定。必要だからと何でも付けていると、アッという間に数10万円になる。その点でウレシイのが中古キャンピングカー。新車時は20万円もするFFヒーターだって、装着された状態で販売されていることも。もちろんオプション品が多数ある中古キャンピングカーは、その分だけ高価となるが、その査定額は新品価格よりもグッとリーズナブルなのだ。

 

                                       

 

POINT④ 車両チェック

 ここからは実践編で、まずは車両チェックに関して。車両外観は目視すれば分かるハズ。多少のキズやサビは当たり前なので、あきらめも必要。よく見ておきたいのがコーキングの状態で、窓枠やモールもチェックする。ただしタイヤに関しては見た目だけでは判断できないのだが、かなり重要でもある。そこでチェックしたいのがタイヤの製造年月。これはサイドウォールで確認できる。製造から3年では注意、5年以上は危険と判断するのが一般的だが、安全性を優先するのであれば新品にしよう。

 次は車内だが、一般的には付いている装備すべてが動いて使えると認識していい。どうしても動かない場合は、販売員からの説明があるハズ。もちろんすべてを実際に動かしてのチェックも可能。主に確認しておきたいのが状態だ。まずは車内のニオイからで、喫煙車なのかペット臭はないか。カビ臭いのは要注意で、どこかで雨漏れが発生している場合もある。床やシートの汚れが気になるか、ベッドマットのクッション性はどの程度か。ここで重要なのが、中古車なのだから、あまり深くは気にしないのも重要だ。

 

                                       

 

POINT⑤ DIYのススメ

 海外に行くと、驚くほど古いキャンピングカーを見かけることがある。それは古いクルマでも常にメンテナンスをして、壊れた箇所は直して使う。それも業者に頼らずに個人で直す。それが1つの文化となっており、そのためのパーツも多数販売されている。それに見習って、中古キャンピングカーを購入したら自分でメンテナンスしてみよう。例えばコーキングであれば、古い施工箇所をきれいにはがして、脱脂してからマスキング。そしてコーキング剤を充填してならすだけでOK! 使う道具も安価なほか、失敗してもやり直しできる。業者に頼むとウン万円掛かるが、自分でやれば材料費だけ。個人的な考えだが、任せるのではなく自分でやることで、愛車に対してさらに愛着が出てくるハズ。また、何か1つやり遂げると次は何をやろうか、やってみようかという気になるものだ。

                                       

 

POINT⑥ 中古車ならではの注意点

 新車は何台でも製造できるが、中古車は現車のみ。同じモデルでも、同じ仕様や走行距離の車両は1台としてない。なので出会ったときが買い時でもある。そのタイミングを逃がすと、ほかの人に買われてしまい、二度と出会えない可能性もある。最近はネット上で公開している車両も多いので、常にチェックしてアンテナを張り巡らしておき、気になるモデルがあったらチェックに行く。手付金を支払い、ある一定期間だけ商談中にしてもらうのも可能だが、購入しない場合は手付金は戻ってこないのが一般的だ。

 いざ購入、その前に保証形態を確認したい。車両の保証のほかに、装備品の保証期間も知っておく。これは普通車はもちろん、新車とも大きく違う。ベース車に関しては半年、装備品は3カ月とかナシとかもあるぞ。逆に一定の金額を支払えば延長保証も利用できる。これらは販売店によってかなり違うので、先にチェックしておくのも有効だ。

                                       

 

 以上のことを踏まえて、中古キャンピングカーを探してみよう。思わぬ出会い、運命的な1台が見つかり、新たな旅の道具が手に入る可能性もあるぞ!

山口則夫

月刊オートキャンパーをメインに活動しているフリーの編集者。趣味はサッカー観戦でFC東京の熱烈サポーター。地元の小学校サッカーチームの代表。JFAのサッカーD級コーチを取得しているので、編集業だけでなく、少年サッカーのコーチも生業にしようかな!? 面倒を見ているチームの練習試合相手は随時募集中!

http://komae1fc.jimdo.com/

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