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  3. 岩田一成2017年02月17日付けコラム
コラム

“家族との旅”をできるだけ長く続けるには!?

「子供が大きくなって、キャンピングカーで家族と出かける回数が極端に減った」

多くのキャンピングカーオーナーから、そんな声が聞かれます。

 

実は我が家もそんな時期に直面しています。

3歳の頃からキャンピングカーに乗って一緒に日本中を駆け回ってきた長女も、今年で中学3年生。中学校に入学して運動部に入部してからというもの、今までのように気軽に遊びに行くことがなかなか難しくなりました。

 

それでも我が家は「家族全員で旅すること」をあきらめません。

今回は、部活で忙しい子供を含む家族全員で旅をするために、我が家が取り入れたスタイルの一例を紹介したいと思います。

 

昨年の夏も、家族と一緒に北海道を旅してきました。

キャンピングカーで北海道のキャンプ場を巡りながら旅をする「北海道キャンプ旅」は、長女が3歳、長男が0歳のときから、毎年欠かさず10年以上続けてきた我が家のライフワークです。

この旅は、家族全員がそろってこそ成立するもの。しかし、長女の部活で例年のように2週間ほどの長期間を一緒に旅することは現実的に不可能……。そこでアレコレと考えた結果、今までにない変則的なスタイルにチャレンジしてみることにしました。

 

それは、今まで家族全員で動いていたキャンプ旅を「2部制」にすること。

部活で長期の休みが取れない長女と妻を自宅に残し、9歳の長男と2人で旅をスタート。その後、羽田空港から飛行機で北海道入りした妻、長女、愛犬と合流して、家族そろって旅を締めくくるというスタイルです。

 

まずはフェリーで大洗港から苫小牧港へと渡り、息子と男同士で1週間ほど2人旅。苫小牧から平取~富良野~旭川~北見と、各地のキャンプ場をめぐりながら旅をしました。

大雨続きでしたが、9歳の息子は文句ひとつ言わず、雨具を着込んで設営・撤収、炊事、水タンク運びなど、積極的にお手伝いしてくれました。

 

「息子と2人で考え、2人で行動する」

 

それは、家族全員で行く旅とはまた違った、新鮮な感覚でした。普段はまだ甘えん坊な長男が、旅の中で見せてくれた自立心とたくましさ。それを目の当たりにできるのは、父親としてうれしい驚きです。これも、初めて取り入れた「2部制」の思わぬ副産物。息子の成長を肌で感じることができた"最高の男旅"でした。

 

そして旅の後半、飛行機で北海道にやってきた妻、長女、愛犬と新千歳空港で合流。これでようやく家族全員がそろい、我が家らしいにぎやかな旅が新たにスタートしました。

飛行機代はかかりましたが、不要になった2人分のフェリー運賃との相殺で、追加費用は思ったよりも安上がりでした。家族全員で往路フェリーに乗船した場合と比べると、追加でかかった費用は2万円弱。これで家族そろって旅ができるのなら安いものです。

 

空港で後発組と合流した次の日から、さっそく家族そろってノンビリとキャンプ。訪れたのは、好ロケーションで人気の「歌才オートキャンプ場 ルピック」です。

数100泊のキャンプを共にしてきただけあって、家族のチームワークは完璧。最低限のキャンプ道具で手早く設営を済ませ、場内を散策したり、サイクリングをしたり、北海道の新鮮な食材で海鮮バーベキューをしたり、焚き火を囲んでいろいろな話をしたり……。

1泊とは思えないほど密度の濃い時間を過ごしました。

 

 

翌日は、丸1日かけて函館の観光をしました。金森赤レンガ倉庫でお目当てのショッピングを楽しみ、大好きなラッキーピエロのハンバーガーや新鮮な海鮮を味わい、元町の旧函館区公会堂内にあるハイカラ衣装館で優雅な衣装に身を包んで記念写真。長女は「これだけでも北海道に来たかいがある!」と、短期間ながらも北海道の旅を存分に満喫していました。

家族がそろったのは旅の後半3日間だけでしたが、「2部制」を取り入れたことで家族と一緒の北海道キャンプ旅をあきらめることなく、最高の旅を締めくくることができました。

 

今年長女は中学3年生。部活動は引退ですが、その代わり高校受験を間近に控えます。我が家では今から、「勉強道具を持参して、車内で"勉強タイム"を設けたらどうか」など、今年の夏の北海道キャンプ旅を実現するために家族会議を重ねています。

 

「子供が部活で忙しいから」「子供が受験だから」「仕事が忙しいから」

出かけられない言い訳はいくらでも作れます。言い訳を口にしだした時、あきらめてしまった時が、家族とのキャンピングカーの旅が終わる時です。

 

大切なのはその時々の環境に合わせて、「いまできるスタイル」を模索すること。

それが「家族と一緒にキャンピングカーの旅を長く続ける」ためのポイントだと思います。

岩田一成

キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに700泊以上のキャンプ・車中泊を経験。キャンピングカー専門誌『キャンプカーマガジン』でスーパーバイザーを務めるほか、ムックやWEBでキャンピングカーに関する記事を多数執筆。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

http://www.iwata-kazunari.com/

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