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JRVAトップキャンパーの情報広場 > キンピングカーのマナー・ゴミ問題-シンポジウム「より良きくるま旅を目指して」開催

 

 

キンピングカーのマナー・ゴミ問題

シンポジウム「より良きくるま旅を目指して」

トップ出席者プログラム内容開会の挨拶講演1 ・ 講演2 ・ 講演3 ・ 講演4
ディスカッション1 ・ ディスカッション2 ・ ディスカッション3閉会の挨拶

ディスカッション3 「宿泊場所をめぐる討議」

増田英樹

キャンピングカーの宿泊場所としてキャンプ場が理想的であるという意見には、皆様も異論がないと思う。
しかし、目的地としてのキャンプ場に行く前に、やむを得ず道の駅やサービスエリアなどで、仮眠するというケースは出てくるだろう。
それを、いかに問題が生じない形で収めるかということが、今回のシンポジウムのテーマにもなっているわけだが、ひとつには、キャンプ場以外の場所でも、ユーザーが管理者から許可をもらう形で宿泊できる場所がつくれれば、それはキャンピングカーの可能性を広げることになるのではないかと思う。

実際に、キャンピングカーユーザーのなかには「私たちはキャンプはしないよ」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃる。「キャンプ」という言葉に対し、マキを集めて、飯ごう炊さんを行なって、キャンプファイアの回りで踊りを踊るというイメージを持たれている方はいまだに多い。
そういう方々に対して、われわれは「キャンピングカーはキャンプだけに使うクルマではない」ということを説明する必要があった。
そのために、われわれは「くるま旅」という標語をつくり、「自動車旅行」という文化のなかで位置づける作業を行ってきた。それが、キャンピングカーの秘める多元的な価値を訴えることにつながり、今日、その登録台数も増えてくるという成果につながった。

そして、キャンピングカーの秘めている多元的な価値を実現するケースのひとつとして、「湯YOUパーク」なるシステム構築にも励んできた。これは、全国の温泉ホテルや旅館と提携し、そこの駐車場をお借りして、ユーザーが温泉を楽しんだ後に安心して泊まれるというシステムのことである。幸いなことに、「湯YOUパーク」は、当初の予想をはるかに上回るホテル側の協力が得られ、ユーザー側からも評価を受けた。

それ以外にも、このように、いわば“合法的”に泊まれるシステムがつくれないものかと考えているのだが、皆様のお考えはどうだろうか?
たとえば、バンコンなどの場合は、町中のコインパーキングにも止めることができるが、そのようなコインパーキングを利用するというアイデアも有効だろうか?


小西泰彦 私は、キャンピングカーに乗り始めて4ヶ月ほど旅を楽しんでいるが、コインパーキングで宿泊するという方法をネットで紹介しているものもあったので、実際に試そうと思った。
しかし、秋田に行ったときは、町中にそのような場所を探しても、どの駐車場も高さ制限が設けられていて、自分のキャンピングカーは入れなかった。他の地方都市でも、そのような場所はあると思う。そのアイデアはあまり実効性を伴わないような気がする。

竹本 孜

今までの話の流れを聞いていると、どうも最初からキャンプ場に泊まらないことを前提に話が進んでいるような気がしてならない。しかし、キャンプ場という施設は、もっと見直していいと思う。
現在、全国には1,300ヵ所のオートキャンプ場がある。この数は見逃してはならない。

確かに「くるま旅」という観点から考えると、キャンプ場は立地条件が悪い場所が多い。また料金も高い。
その二つがネックとなって、現在は、道の駅や高速道路のパーキングエリアを利用する方法を模索しようという議論に傾いていると思うが、しかし、今後キャンピングカーの台数が、それこそ30万台とか50万台となってくることを想定すると、その方法は、やがて行き詰まるのではなかろうか。

やはりキチっとした施設を整えた宿泊場所でないと、マナー問題・ゴミ問題なども解決する目途が立たない。
キャンプ場というのは、国や自治体や企業が力を入れて、40年間かけて施設を整えたきたものである。国や自治体が開発したものである以上、その改良や仕様変更などに対しても、社会的な合意が得られやすい。

新たに施設を造るよりも、既存のキャンプ場をキャンピングカーユーザーの使いやすいものに変えていった方が、よほど効率がいい。
新しい施設を検討することも大事だが、実現性の高さとその効率を考えると、すでに1,300ヵ所もインフラが整備されているオートキャンプ場を利用する方向で物事を考えることが、いちばん早道だ。


リンエイ
田辺二郎
キャンプ場を利用したいのは、私どもとしてもやまやまだが、営業日の問題や時間制限の問題を考えると、現状ではまだ使いづらい面が残っている。
私などの旅は、夜の8時ごろに到着して、翌朝4時か5時に出発するというケースがほとんどだが、それで1泊6,000円となると、ちょっと辛い。また平日は営業していないキャンプ場もあるので、その面でも使いづらい。

日本オート・キャンプ協会
根岸勇夫
今までの話から感じるのは、旅行やキャンプを楽しむことはお金がかかるという認識を持つ人が少ないのではないかということだ。
キャンプは娯楽であり、ある意味で贅沢なことである。当然、ある程度の出費は覚悟せねばならないと思う。
また、先ほど増田会長さんが言及された犬の話は示唆的だった。
犬を飼っていない私から見ると、犬を飼っている方々は、犬を飼わない人たちの気持ちや立場を理解されない人が多いように思う。キャンピングカーのマナー問題なども、同じことがいえるだろう。

増田英樹

「道の駅よりもキャンプ場を使うべきだ」という意見も十分に理解できるし、その一方で、キャンピングカーが登録台数を増やしてきたのも、現状のキャンプ場が抱える不備を補う面があったからだという見方も理解できる。この点に関して、さらに意見がある方は?


竹本 孜

そのへんの議論が十分に煮詰まっていかないのは、まだ日本のキャンピングカーの歴史が40年ほどの浅い歴史しか持っていないからだ。そのため、キャンピングカーの利便性とか、経済性とか、快適性といった活用面ばかりに意識が集中し、キャンピングカーが日本人にどのような幸せをもたらすのか、またその台数が増えることによって、どのような社会が実現されるのかといった、文化的な側面まで考察する余裕が持てなかったところに、これらの問題が発生してきた原因がある。

マナー違反を含め様々な問題を解決するためには、キャンピングカーを「文化」の中で位置づける作業が大事である。したがって、これからは、ここにお集まりの関係者の方々がキャンピングカーの文化を育て、それをユーザーに教育していくことが必要だ。

また、マナーやルールを確立するためには、日本オート・キャンプ協会さんとの連携も大切になるだろう。マナーやルールの確立を求められているという意味では、どちらの組織も、同じ問題に直面している。

最後に、マナーの啓蒙に関して具体的な提案をさせていただくと、各メーカーさんが出されている「取り扱い説明書」に、これからは共通して、ゴミ処理の方法や宿泊方法に対する注意点まで盛り込むことが、有効ではないかと考えている。


増田英樹

今までの議論のなかで、パネラーの講演内容や聴講者の意見に対して、質問や反論をお持ちの方の意見をおうかがいしたい。


山本馬骨

中島さんの基調講演のなかで、「キャンピングカーの旅は贅沢なのではないか」というご意見があったと思うが、私は少し違うように思っている。私たちは、クルマを「宿」として使いながら、夫婦2人で1ヶ月〜2ヶ月という旅をしている。車内で宿泊するにせよ、燃料費などを入れると、1日1万円ぐらいの出費となる。
しかし、年金暮らしの身では1日1万円という大金はとても使えない。そのために、いろいろな工夫を積み重ねて、1日の出費を抑えながら旅をしている。

それでも、なぜそのような「くるま旅」を続けるかというと、そのような工夫の積み重ねが、生きている実感を得るための刺激となり、それが私の若さと健康を維持するための糧となっているからだ。それは、今後「くるま旅」を目指すリタイヤ組の人たちにも共通して言えることだと思う。
私たちシニア世代にとって「くるま旅」は、リタイヤ組同士の交流を深めて、お互いに生きる活力を交換しあったり、ボケ防止につながったりする効果がある。それは社会貢献になるはずだ。だから、私は贅沢とは思っていない。

「くるま旅」が社会貢献に結びつく以上、それを普及させることは極めて大事なことであり、そのためには、旅のコストを安くするために努力することは当然のことだと思う。

私が提案する新しい宿泊システムでは、贅沢なものは何も要求していない。日本にはどの地域でも入浴施設が整っているので、入浴施設などは必要ないし、食堂なども要らない。
ただ、「くるま旅」の根幹を成す電源設備と、給水設備、トイレ処理設備さえあれば十分である。それを、1日1,000円程度の利用料で提供していただけるようなシステムがつくれないかどうかを、皆様にご検討していただきたい。

そういうシステムが普及することによって、はじめてキャンピングカーという存在が、「くるま旅」を実現する車両として新しい概念を獲得するのではなかろうか。
「キャンピングカー」という呼称は、「キャンプ」という言葉と結びついているがゆえに、どうしてもキャンプのためのツールという限定されたイメージから逃れられない。
私は、「くるま旅」に供する車両というものは、従来の「キャンピングカー」とは少し異質なものとして捉えている。むしろ輸入車などを指すときの「モーターホーム」という言葉の方がしっくりするように思う。「キャンピングカーは“くるま旅”のための新しいアイテムだ」という考え方が浸透することによって、「キャンピングカーは贅沢品」であるという世間的な先入観も払拭できるように思う。


中島祥和

今の意見には真っ向から反対である。年をとって、目的地を転々と変えながらキャンピングカーの旅を続けようと思うなら、それなりのリスクと出費が伴うという分別をもっていただかないと、世の中はもたない。

私もやはり長い旅を経験している。たとえば、ケープタウンからヨーロッパのノルウェーの果てまで半年かかって走ったこともあるし、オーストラリアを1週半したこともある。
そういう長い旅というのは、やはり自分でリスクを背負い、自分のお金を使ってやるべきものであって、社会や国家に安全で安い宿泊場所を提供してもらおうなどと期待してはいけないように思う。

今、山本さんが「老人の健康管理」や「老人の自立」に貢献するものだという観点を出されたが、将来的にシニア層が拡大するという予測があったとしても、キャンピングカーの中心的なユーザーは、あくまでもファミリーであるという実態は変わらないように思う。
そうなると、一般的なキャンピングカー旅行というのは、2泊3日か3泊4日、長くても1週間以内に収まると考える方が妥当ではなかろうか。そうなれば、キャンプ場という既存のシステムを改善しながら有効利用するという考え方に、特に問題はないはずだ。

将来的にシニアユーザーが増えるといっても、それは未知数だ。もしかしたら、このまま少数派に留まるかもしれない。ならば、少数派が、長期旅行を行うためのインフラ整備を社会に要求するというのはいかがなものか。今の状況で、そのような主張が社会的な理解を得られるかどうか疑問が残る。

キャンピングカーの旅はあくまでも個人の趣味の問題だ。シニア層に「くるま旅」が有効であるといっても、やはり趣味の領域を出ない話だ。趣味の話は、あくまでも個人が関われる領域で、解決策を探るべきだと思う。


TAS
戸川 聰

この議論は、結局、キャンピングカーが泊まる場所としてどういう場所がふさわしいかという問題になると思う。
そこで、キャンプ場が良いのか、それとも、さらに新しいシステムを加える方がいいのかという話になったと思うが、現在のキャンプ場では、モーターホームの旅は無理である。
というのは、日本のキャンプ場のスタイルが、いわゆるレジャーのための、あるいはスポーツのためのキャンプという、創生期の発想を踏襲したまま今日に至っているからだ。だから、モーターホームでは非常泊まりにくい。

私はもうじき71歳を迎えようとしているが、このまま現役でモーターホームの普及に取り組み、80歳頃からは、毎日モーターホームで旅をしたいと思っている。しかし、今のようなキャンプ場のスタイルだと、毎日利用できない。
オートキャンプ場は、もっと柔軟に「自動車旅行」というものを考えるべきだ。なぜ、テントを張って、バーベキューをする人たちだけしか念頭にないのか。たとえば、セールスマンが行商のときに泊まれるキャンプスペースというものを発想してもいいのではないか。

また、なぜ予約を入れて受付を通る人だけを「お客さん」として限定してしまうのか。
たとえば、カナダなどのキャンプ場などは、もっと柔軟な受付スタイルを実現している。北米のキャンプ場では、必ず「オーバーフロー・キャンプスペース」というものを設けている。そこは、ハイシーズンに殺到する利用客の受け皿として機能するばかりでなく、深夜に到着して、明け方に出発するような、移動中のモーターホームユーザーの便宜を図るようなものになっている。

そのような「オーバーフロー・キャンプスペース」というのは、基本的には、遮断機があるだけの無人の場所で、もちろんキャンプ施設はない。利用者は、「清掃料金」という名目で徴集される利用料を封筒に入れ、名前と住所を書いた紙と一緒にポストに投函して、遮断機を通過するようになっている。
そして、翌日は、メインのキャンプ場が開く時間にサイトに入るか、あるいはそこがいっぱいなら、別のキャンプ場に移動する。

そのようなシステムは、キャンプ場側にとっては、管理が行き届かないために不安に感じられるかもしれない。しかし、北米では何も問題が起こっていない。モーターホームがしっかりと社会的な認知を受けて、市民社会に溶け込んでいるからだ。

だから、私は、先ほど竹本さんがおっしゃられたように、現在整備されている1,300ヵ所のオートキャンプ場と連携を保ちながら、その使い勝手の改善を進めていくことは極めて現実的な解決方法であり、大いに検討されてしかるべきテーマだと思う。

また、キャンピングカー旅行が社会的な認知を受けるには、やはり各地の自治体関係者などにも、キャンピングカー旅行の実態を正しく理解してもらうための広報活動が必要だ。
先だって、私たちのクラブキャンプ(TAS)の会場をお借りする相談のために、富山県の庄川にある漁業協同組合を訪ねた。そこの「鮭祭り」の会場の一部を、私たちのキャンプスペースとして使わせてもらおうと思ったからだ。
趣旨を説明したら、最初は管理者から困ったような表情をされた。
聞くと、その場所に、ある宗教団体のキャンピングカーがたくさん集まって、ずいぶん長い間不当に占拠していたのだという。それが町でも大問題になり、その場所を管理していた人たちが、「キャンピングカー」という言葉にアレルギー反応を起こしていたわけだ。
そこで、私たちのクラブキャンプの趣旨を説明し、マナーを守る団体であることを力説し、過去の実績を証明する様々な資料を見せた。すると、にわかに管理者の表情が変わり、即座に私たちを現場に案内してくれるなど、非常に友好的な対応に変わった。

要は、管理者の理解をいかに得られるかということが大事だ。マナーを守り、健全なキャンプを行えるキャンピングカーユーザーもたくさんいるという事実を、行動を通して積み上げていくしかないと思う。

ディスカッション3「宿泊場所をめぐる討議」 おわり

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