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JRVAトップキャンパーの情報広場 > キンピングカーのマナー・ゴミ問題-シンポジウム「より良きくるま旅を目指して」開催

 

 

キンピングカーのマナー・ゴミ問題

シンポジウム「より良きくるま旅を目指して」

トップ出席者プログラム内容開会の挨拶講演1 ・ 講演2 ・ 講演3 ・ 講演4
ディスカッション1 ・ ディスカッション2 ・ ディスカッション3閉会の挨拶

基調講演3 キャンプ場からの観察 【蒲生 哲】

本日はキャンプ場の代表として、キャンプ場側から見たキャンピングカーユーザーの実態などを報告させていただく形で、問題解決のヒントを提出し、皆様の議論の材料にしていただきたい。
その前に、当キャンプ場の様子を、簡単にお話ししたい。

当キャンプ場は、日本オート・キャンプ協会さん公認の全国に10ヵ所ある五つ星のキャンプ場のひとつである。五つ星キャンプ場というのは、施設内容が整った高規格キャンプ場の目安となるものであり、流しや上下水道や電源などが、利用者が不便を感じないようにしっかりと完備されている場所であるとお考えいただきたい。
サイトは全部で96区画あり、そのうちキャンピングカーサイトは12区画。そこには30アンペアのАC電源設備が用意されている。場内には、ダンプステーションやカセットトイレの処理システムも整っているので、キャンピングカーで利用される方々には、けっしてご不便をかけない設備が用意されていると思う。

しかし、キャンピングカーサイトの利用率はけっして高くない。去年の実績では、テントサイトの利用客は2,000組以上あったが、キャンピングカーサイトの利用客は200組ほど。全体の1割にも満たない。
このような傾向は、どこのキャンプ場でも同様であり、ある高名なキャンプ場からは、キャンピングカーサイトの利用率があまりにも低いため、ついにそれを廃止したという話も聞いた。
このように、キャンピングカー利用者が少ない原因のひとつには、やはり「キャンプ場の料金が高い」と感じられる方が多いからだろうと思う。

当キャンプ場の場合は、夏場だと6,000円。確かに、地方のキャンプ場としては、若干高いという感じがしないでもない。それは、キャンピングカーで来られるお客様たちに、キャンピングカーの機能を十分に発揮していただくための設備費も含んでいるからだが、それを「高い」と感じられる方が多いのならば、われわれも考え直さなければならない。
しかし、料金設定をいくらにすればリーズナブルなのかという額を割り出す作業は、非常な困難を伴い、今後の慎重な検討が必要になる。

次に、先ほどから出ているキャンピングカーユーザーのマナー問題について、当キャンプ場に来られるお客様たちがどのような見方をされているのか、その聞き取り調査を行ったので、ここで紹介したい。

まず最初は、テントキャンプをずっと続けている方の例である。40歳後半の男性で、オートキャンプ歴は15年というベテランである。その方は、当キャンプ場に来られるキャンピングカーオーナーを観察したり、また道中で、道の駅などでステイしているユーザーの姿を見たりして、次のような感想を述べられている。
「テントキャンプからキャンピングカーに乗り替えた人は、テントキャンパーのお手本になるほど、キャンプのマナーに関しても、環境保全においても意識が高い。

一方、オートキャンプ場を利用しないユーザーは、道の駅の駐車場に平気でゴミを捨て、オーニングを出してバーベキューをしている。トイレで食器洗いを行ない、カセットトイレを粗雑に処理している。複数で行動して、自分勝手で、意識が低い」

次に、当キャンプ場に来られたもう一方のご意見を紹介したい。
この方はキャンピングカーのオーナーで、キャンプは年間25泊。テントキャンプの時代を含めて16年のキャリアを持たれるベテランさんである。

「キャンピングカーユーザーの中には、キャンピングカー仲間という特異な意識を共有される方々が一部いて、それぞれ暗黙のうちにルールを作ってお互いに正当化している気がする。そのような傾向はネット世界においても、道の駅などにおいても見られる。
道の駅などで休憩していると、すでに盛り上がっているキャンピングカーユーザーたちが、“旦那さんも一緒に飲みせんか?”と誘ってくるが、それはありがた迷惑。自分は家族でゆっくりと自然を楽しみたい方なので、キャンプ場以外でくつろぐ気がおきない。
マナー違反を言葉で注意しても理解できないユーザーたちがいる以上は、極論をいえば、今後は法的処分も考えなければならないのではなかろうか」

このお二方の観察によるレポートは、極端な例かもしれないが、私の体験でもこういう事例があった。近くの漁港の身障者用公衆トイレから、電源を引いてキャンプしているキャンピングカーがいるという通報が、当キャンプ場に入ってきた。
調べてみると、当キャンプ場のお客さんではなかったが、そのユーザーさんは、警察に注意されても、「税金として電気代を払っているからいいじゃないか」と開き直ったそうだ。
他にも、公園の自販機から電源を取っているキャンピングカーがいたなどといいう話も聞いている。

このような事例は、一般ユーザーさんのなかのたった一例なのだろうが、キャンプ場以外の場所で宿泊されているユーザーさんたちが、いろいろな場所で少しずつ歓迎されなくなっているという気配は、感じずにはいられない。

キャンプ場を利用されないユーザーの方々の話を聞くと、
「道の駅は無料だが、キャンプ場は高い」とか、
「道の駅なら、次の目的地へのアプローチがしやすく、気ままな旅行が楽しめる」、
「道の駅なら幹線道路に面しているので、疲れたらすぐに休むことができる」
という話がよく出てくる。

どれも、キャンプ場にとっては、構造上対応がむずかしい問題を含んでいる。
しかし、われわれが、いつまでもキャンピングカーユーザーさんの気持ちを放っておくこともできないことは事実だ。今後は、なんらかの対策をキャンプ場側からも考えていく必要があるだろう。

キャンピングカーの新しい宿泊システムについては、あるお客様から次のような構想をうかがったことがある。

「キャンピングカーが車中泊をするためだけの“トラベルパーキング”というものを設けてみてはどうだろうか。そこにはゲートだけを設け、ゲートの開閉は、ユーザーの持っているライセンスカードで行う。ライセンスは、一定の料金を払い込むことを条件として年一回に更新し、利用料金とゴミ回収料は、そこから引き落とす。パーキングである以上、キャンプ行為は不可。また長期滞在も不可。その代わり料金は安くする。違法者にはライセンスの発行を停止する」

当キャンプ場が、場内にこのようなスペースを設定する企画は現在はないが、そのような声がさらに増えていくのかどうか、またそのようなシステムが全国的に展開される可能性があるのかどうか、当キャンプ場を利用される方々をはじめ、たくさんの方のご意見を集めて検討したい。

基調講演3 キャンプ場からの観察 【蒲生 哲】おわり

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